子供向けの英語検定5選

英語検定に向けて勉強

英語教育が盛んになるにつれて、たくさんの子ども向けの英語検定が開発されていますね。今回は、日常的に学習しやすく、受験することが励みになる子ども向けの英語検定の特集です。

※今回は、英検jr以外、大人向け検定とレベルがはっきり連動しているものを選んで、ご紹介しています。

1.英検Jr.

日本英語検定協会が作った、英検の子どもバージョン。普通の英検と異なり、こちらはフォーマルなものではありませんが、オールリスニングかつフルカラーの楽しい内容で、BRONZE→SILVER→GOLDの3グレードに分かれています。読んだり書いたりというものは、ほぼありません。

Goldでだいたい普通の英検5級と同じくらいのレベル(ですが、リスニング力はこちらの方がやや高めと言えるでしょう)の到達が見込まれます。内容が比較的簡単なので、家で楽しく学習した後、気軽に受けることができます。2011年度から必修化されている、小学校高学年の外国語活動の成果をみるために、学校版もあります。

【内容】
BRONZE 約30分/SILVER 約35分/GOLD 約45分。マークシート式ではありませんが、答えに当てはまるものに丸をつけていく形式になっています。家庭及び教室など、インターネット環境があればどこでも受験可。もちろんペーパー版の受験も可能です。

【評価】
隣接する級のダブル受験もできます。育成型なので、合否はありませんが、できている部分がパーセンテージで示されます。

【実施】随時。

【対策】
市販の問題集がいくつも出されています。また、オンライン版にはラーニング機能がついていますので、それで楽しんでいるうちに、慣れていくことができます。なお、過去問は、クローズドになっています。

【公式サイト】http://www.eiken.or.jp/

2.JET ジュニア イングリッシュ テスト

【特徴】
このテストは、TOEICやTOEFLも開発したアメリカのIMET[=Institute for Measurement in Education and Training] が作成したもので、アジアでは、特に韓国と中国で実施実績の高いテストです。

通常、TOEIC Bridgeの受験には3級程度が必要になりますが、JETでは、それまでのレベル(およそBridge 110点くらい)を、10段階に細分化し、英語を始めてから半年〜の小学生から受験することが出来るようになっています。

毎週2時間程度の勉強を想定した場合で、学習歴4〜6年目くらいで1級を取ることを目指す試験。コンテクストの中でコミュニケーション英語の能力を測ることを目的とし、8級以上では全て4技能をどのくらい運用できるかをみていきます。

【内容】
時間設定と問題数はレベルごとの受検者年齢層を考慮し、30~50分程度で、全てマークシート式。1-2級:50分/60問〜9-10級:30分/25問です。

【評価】
2つずつの級がセットで、●級合格・不合格という形で評価されます。受検してから30日ほどで、合格証と詳細なスコアレポートが送られます。今後の指標がわかりやすく示されます。

【実施】
個人だと受けられるところが、各地域ブロックで1箇所しかないのがやや難点ですが、年間に3回実施:2月頃・6月頃・10月頃を予定。

【対策】
全級でオンライン模擬試験を体験できる他、5−6級向けから、オンラインでのみ模擬試験問題二回分セットと、対策問題集も購入できる。

【公式サイト】http://www.jet-japan.ne.jp/about/

3.TOEFL Primary(step 1, 2)

【特徴】
アメリカで開発されており、特定の国のカリキュラムによらない内容で、
小学生〜中学生対象を対象としています。だいたい8歳以上の受験者を想定していて、Step 1, Step 2に分かれています。(中学生以降は、TOEFL Juniorへと移っていきます。)リーディングとリスニングのみの試験ですが、TOEIC同様、到達度を測るものではなく、「実際、どれだけ使えるのか」というポイントをみていきます。

Step 2の最高スコアのレンジに入ってくると、CEFRでB1に差し掛かってくるレベル、リーディングではネイティブの小学校中学年程度の読解力が必要になりますので、しっかり将来を見据えつつ、着実かつ楽しく子どものうちから英語力を磨いていきたい人に向いています。

【内容】
ペーパーベースで、
●Step 1: Reading 39問(30分) / Listening 41問(約30分)
●Step 2: Reading 37問(30分) / Listening 39問(約30分)

【評価】
テスト結果は、米国からオフィシャルスコアレポートとして通知されますので、国内外での各種出願時に英語力を証明する際にも使うことができます。。合計スコア、セクション別スコアと合わせて、CEFRレベルやレクサイル指数も表記されます。

【実施】
全国12会場。年2回実施

【対策】
公式HPからのダウンロード教材や対策用の本も出版されています。

【公式サイト】http://gc-t.jp/

4.国連英検ジュニアテスト

【特徴】
国連英検のジュニアバージョン。国連英検とは、外務省も後援するとても権威あるテストです。

中学2年生ごろまでの子どもたちには、こちらのジュニアテストで、楽しみながら徐々に英語力を伸ばしていけるように、Eコース〜(Pre A)Aコースの6つのコースが設定されています。さらに、それぞれのコースで、合格の点数により1〜3級の3段階に分けて評価され、認定証書が送られてきます。

イラストをふんだんに活用しながら、子どもたちが英語に自然に親しんでくれるように配慮して、開発されたテストです。さらに、英語を学ぶことを通して、グローバルな視点や興味関心の幅を広げていくことを目的としています。

【内容】
Eレベル:30分/25問〜Aレベル:50分/80問。分野は、リスニングとリーディングのみ。ジュニアでは、日本の中学2年生くらいまでの内容で、Aレベル終了後は、国連英検へと移っていきます。

【実施】
年2回、春と秋に実施。団体受験での申し込みが基本なので、英会話学校や塾に問い合わせが必要です。個人受験については、自宅受験・会場受験も可能です。
自宅受験:D/Eコース→自宅で試験を実施
■ 会場受験:A/PreA/B/Cコース→東京地区のみで受験可能

【対策】
過去問題集が書店及び公式HPで入手できます。

【公式サイト】http://www.kokureneiken.jp/junior/about/index.html

5.ケンブリッジ英検 ヤングラーナーズテスト(YLE)

http://www.cambridgeenglish.org/jp/exams/young-learners-english/

【特徴】
世界的権威のあるケンブリッジ英検の子ども向け英語検定で、主な対象者は小学生〜中学生になっています。スターターズ、ムーバーズ、フライヤーズの3つのレベルに分かれていて、最高のフライヤーズでCEFRのB1前までの力を測ることができます。いずれも楽しいアクティビティベースの試験で、世界で最も受験者の多いジュニア英語検定の一つです。

ケンブリッジ英語検定らしいと言えば”らしい”のですが、他の試験に比べると、試験時間が長い方です。この検定では、4技能を全てみます。

●スターターズ (Starters)・45分
●ムーバーズ(Movers)・65分
●フライヤーズ(Flyers)・75分

他、ケンブリッジ英検の子ども向けテストでは、キー·フォー·スクールズ (KET) というものもあり、ヤングラーナーズ (YLE) のフライヤーズと同じCEFRでA2レベルのものもありますが、書く量が多めのものもあります。帰国子女や英語力がすでに準2級以上あるような場合などは、そちらもいいでしょう。

【評価】
合否判定はなく、受験から3〜4週間ほど後で、成績証明書が送られてきます。各スキルがシールド(ケンブリッジの紋章である「盾」)の数で表されます(最高のスコア=5)。合計で10個以上のシールドがもらえていれば、次のレベルへとステップアップできる良い目安になります。

【対策】
欧米の各出版社から対策本もたくさん出ていますが、英語学校に通っている場合は指定のものがあると思いますので、それらを上手に使って行けば大丈夫です。

最終的に大人向けの資格証明試験とつながっていくものでも、子ども向けのものは、楽しく興味深く取り組んで、使っていくことに焦点を当てて設計されています。

ぜひ、学習を始めて英語をある程度理解できるようになってきたら、子ども向け検定を受験して、小さな達成感を味わいながら、モチベーションの維持や学習のペースメーカーとして上手に役立ててみましょう。

【問い合わせ先】
http://cambridgecentre.jp/yle/

まとめ

親世代が中学生ごろから受けてきた、従来の大人向けのスコア獲得のための「試験」とは異なり、子ども(〜12歳・15歳まで)に特化した英語検定は、基本的には、子どもたちが英語を楽しみながら継続していくための助けとなるようなものが多いと言えます。

中には、合格・不合格を明確にするものもありますが、非常に限られた範囲を、細かくグレード分けしているので、狙った級については、合格しやすい検定だと言えるでしょう。

“児童向け”検定のレベルは、主に、英検で言えば3級まで/もしくは、CEFR[=ヨーロッパなどで広く用いられている言語能力の国際標準指標]の初級A1〜2に該当する部分をカバーしています。

また、内容も子どもの日常を反映した親しみやすいテーマを取り上げているので、「勉強!試験!スコア!」といったプレッシャーが少なく、子どもたちが挑戦することができるようになっています。

試験の準備として、カラフルな問題集やCDにクイズ感覚で取り組んだり、オンラインのゲームで遊んだりしているうちに、自然に英語に慣れていくことができるのも、子どもに特化した試験の大きな魅力ではないでしょうか。

Aya

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上智大学を在学中にダブルスクールでロンドン大学に留学。卒業後は教育のインストラクターとして出版社に勤務し、現在は英語教育のプランやレッスンの提供するサービスを準備する傍ら、各種メディアにて英語教育に関する記事を執筆している。自らも娘を英語ネイティブのバイリンガルとして家庭で教育中。

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