在住経験者が解説!アメリカでチップが必要なところ・相場・払い方

チップ

海外旅行、特に欧米に行く時の大きな悩みのひとつが(言語の他に、ですが)チップ問題です。

どんな人に渡せばいいのか、どのくらい渡せばいいのか、いつも悩みます。筆者自身もいまだにそうですが、今回は私の経験から役に立ちそうなヒントをいくつかご紹介しますね。

何でチップは必要なの?

そもそも何でチップは必要なんでしょう?「心付け」ですから感謝の気持ちを表したいと思った時に、好きなだけ置いたっていいような気がします。

もちろん基本はその通り。サービスに不満があるときは渡さなくたっていいのです。けれどアメリカの事情で覚えておかねばならないのは、サービス業の方々のお給料はチップ込みで換算されている場合が多いことです。ですから基本給はとても安いのです。

特に高級レストランなどではウェイターの給料はチップのみ、という所もあります。ですので、彼らにとっては「チップ=給料」。そこまでいかずとも、チップは大事な収入源なのです。

場面別、チップの割合、渡し方

全体的に言うと、チップの割合は使ったお金の10〜20%と言われています。計算するのが面倒くさいよ・・・とため息をつかれる方も多いでしょう。

簡単に計算する一つの手は、レシートに書かれたSales tax(消費税)の2倍の額を目安にすることです。アメリカの消費税は州によって変わりますが、大体5〜9%の間ですので、これを倍にしてみて妥当額を決めるというのが簡単です。

レストラン、カフェ、バーの場合

海外トラン

基本的には、「個人的にサービスを受けた」場合のみ、チップは払います。ですからファスト・フードやセルフサービスの場所では払いません。テーブルチェックなら必要、レジで払うならいらない、と覚えておくといいかもしれません。

額は前述の通り消費税の2倍を基準にするといいでしょう。ただし、メニューや請求書に” X% service fee is included” (X%のサービス料を申し受けます)などと書かれている場合には、チップを払う必要はありません。

バーの場合はセルフサービスに近いですが、チップを払った方が良いでしょう。特にカクテルなどのミックスドリンクを作ってもらったなら、あげると喜ばれます。これはあくまでも個人的な感覚ですが、ドリンクを購入する度に払う必要はなく、「おかわりください!」と戻って行く数度に一度、渡せば良いと思います(これはたくさん飲む人の場合ですね・・・)。

タクシー、ハイヤーの場合

荷物を持ってもらう、ドアを開けてもらう、ということがなかったとしても、タクシーに乗車した際はチップを払った方が無難です。ただし、タクシーの場合は高額になることはまずないので、釣り銭程度でオッケー。支払いの際に “Keep the change”(おつりはいりません)と言うと良いでしょう。

支払いに高額札を出した場合は、必要と思われるおつりの額を先に言ってしまうのも手です。例えば料金が6ドル20セント、チップ込みで7ドルでいいやと思いながら10ドル札で支払いをした場合、”Can I have 3 dollars back?”(おつりは3ドルもらえますか?)と言えば、チップ込みでの支払いがスムーズにできます。

スーツケースなどを運んでもらった場合は、1つ1〜2ドル換算で渡すと良いと思います。

ハイヤーの場合は、もう少し高額ですし、サービスも細やかになりますので、やはり料金の10〜20%を払った方が良いでしょう。料金が事前に支払われている場合であっても、ていねいな運転手さんであれば降りる際に現金で渡しても良いと思います。

ホテルの場合

ホテルの会計
ホテルにはサービスを提供してくれる人がたくさんいますが、チップを払う人、払わなくて良い人が分かれていて、迷います。まず払わなくて良い人から見て行くと、フロント係やコンシェルジュ、エレベーターの操作係(いれば)には必要ありません。

また、昔から客室係には枕にチップを置くと言われていますが、これはもう必要ないと思っています。というのも筆者の経験で、枕やベッド周りに置いたチップが取られずに、サイドテーブルに置かれていたことが続いたからです。もしかしたら客室での盗難に関連して、この慣習はなくなったのかもしれません。

どうしても客室係にチップを渡したいという場合は、ベッドかサイドテーブルの上に “Thank you”というメモと一緒に置きましょう。

その他、ホテルでチップを渡す必要があるのはベルボーイやドアマンです。ドアを開けてもらうだけなら必要ありませんが、荷物を運んでもらった場合や、タクシーを捕まえてもらった場合などは1〜2ドル渡しましょう。

ルームサービスを頼んだ場合も同様です。運んで来た係の人に1〜2ドル渡しましょう。

その他の場面

いろいろありますが、基本的には「肉体労働を伴うサービス」にはチップはつきものであるというように、覚えておくと良いかもしれません。

ヘアサロン、ネイルサロン

料金はレジで支払いますが、そのあとトリートメントの担当者に別途渡します。ヘアサロンでは髪の毛を切る人と洗髪をする人が別々の場合もあるので、その場合は両方に。

マッサージを受けた場合も同様です。

ガイドツアー

団体のツアーについたガイドの方なら必要ないかもしれませんが、個人的に頼んだガイドの方らなら渡しましょう。

引っ越し屋さん

日本でもご祝儀を出す場合がありますが、アメリカでも同様です。

終わりに

チップって本当に面倒くさい・・・アメリカ生活が長かった筆者でも常に思っていたことですし、実は現地の人たちも思っています。

けれど、レストランやカフェに入った時に店員がフレンドリーで、多少の無理を聞いてくれたりすると、自然と心付けを渡したくなりますよね。本来はこうした感謝の気持ちの発露であるチップ、気持ちよく渡して良いサービスに感謝するようにしたいものです。

佐々木希世

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高校からの10年をアメリカで過ごし帰国。外資系コンサルティング会社や大学院勤務を経て、コミュニケーション設計のプロフェッショナルとして独立。職場における関係者間の意思疎通をスムーズに行うことで生産性を上げる方法などを、著書やワークショップを通じて提供している。フリーライターとしてもビジネス書からママ向けオンライン・マガジンへの寄稿など、幅広い分野で執筆活動を行っている。

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