2つ以上のものを比べて「~と同じくらい」や「~よりも」、「最も~だ」などの意味を表す比較表現。3つのパターンを整理して覚えることが重要です。今回は、比較の3パターンすべてを丁寧に解説していきたいと思います!
比較の3パターンとは?
比較には原級・比較級・最上級という3つのパターンがあります。
- 原級の文「~と同じくらい」
She is as tall as me.
「彼女は私と同じぐらい背が高い」
- 比較級の文「~よりも」
She is taller than me.
「彼女は私よりも背が高い」
- 最上級の文「最も~」
She is the tallest of the three.
「彼女は3人の中で最も背が高い」
それでは、この比較の3パターンを1つずつご説明していきたいと思います!
原級の文
原級の文は比較の中で最もつくり方が簡単です。形容詞や副詞をasではさめば良いだけですね!原級というのは、形容詞や副詞のそのままの形という意味です。
▼原級の文のつくり方
as+原級+as ~「~と同じくらい」
【例文】
I am as tall as you.
「私はあなたと同じぐらい背が高いです」
She studies as hard as you.
「彼女はあなたと同じぐらい一生懸命勉強します」
また、否定文にすると「~ほど…ではない」という意味になります。
【例文】
I am not as tall as you.
「私はあなたほど背が高くありません」
She doesn’t study as hard as you.
「彼女はあなたほど一生懸命勉強しません」
比較級の文
比較級とは、形容詞や副詞に-erをつけた形のことです。tallであればtallerが比較級となります。比較級のつくり方は、以下の表を参考にしましょう。
もとの形 | つけ方 | 例 |
---|---|---|
eで終わる語 | rをつける | wise→wiser |
子音字+yで終わる語 | yをiに変えてerをつける | busy→busier |
短母音+1子音字で終わる (小さい「ッ」など) |
語尾の子音字を重ねてerをつける | hot→hotter |
その他すべての単語 | そのままerをつける | small→smaller |
比較級にした形容詞や副詞を使って、比較級の文を以下のようにつくります。
▼比較級の文のつくり方
比較級+than ~「~よりも…」
【例文】
I am taller than you.
「私はあなたよりも背が高い」
He runs faster than me.
「彼は私よりも早く走ります」
ちなみに原級の否定文と比較級の文は書き換えることが可能です。
【例文】
Your father is not older than me.
「あなたのお父さんは私よりも年をとっていません」
=Your father is not as old as me.
「あなたのお父さんは私ほど年をとっていません
=I am older than your father.
「私はあなたのお父さんよりも年をとっています」
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最上級の文
最上級とは、形容詞や副詞に-estをつけた形のことです。tallであれば、tallestが最上級となります。最上級のつくり方は、以下の表にまとめてあります。
もとの形 | つけ方 | 例 |
---|---|---|
eで終わる語 | stをつける | wise→wisest |
子音字+yで終わる語 | yをiに変えてestをつける | busy→busiest |
短母音+1子音字で終わる (小さい「ッ」など) |
語尾の子音字を重ねてestをつける | hot→hottest |
その他すべての単語 | そのままestをつける | small→smallest |
最上級にした形容詞や副詞を使って、次のように最上級の文をつくることが出来ます。
▼最上級の文のつくり方
the 最上級(+ofまたはin~)「(~の中で)最も~」
ofとinは、次のように使い分けましょう。
- of…後ろに数字やallがくる場合
- in…後ろに場所や集団などがくる場合
【例文】
Tokyo is the biggest city in Japan.
「東京は日本の中で最も大きい都市です」
She is the tallest of the three.
「彼女は3人の中で最も背が高い」
比較の不規則変化
原級・比較級・最上級について既に確認してきましたが、実は比較級・最上級にはerやestをつける変化をしない形容詞・副詞があるのです。代表的なものをご説明しますので、暗記してしまいましょう!
more / mostをつける変化
長い形容詞や副詞は、er / estをつけるのではなく、単語の前にmore / mostをつけて変化します。もう少し詳しく説明すると、2音節の単語の大部分と、3音節以上の単語のすべてがこの変化に該当します。ただ音節を意識するのはなかなか難しいので、頻出の単語は覚えてしまった方がラクかもしれませんね!
原級 | 比較級 | 最上級 |
---|---|---|
useful「役に立つ」 | more useful | most useful |
famous「有名な」 | more famous | most famous |
slowly「ゆっくりと」 | more slowly | most slowly |
beautiful「美しい」 | more beautiful | most beautiful |
important「大切な」 | more important | most important |
interesting「興味深い」 | more interesting | most interesting |
difficult「難しい」 | more difficult | most difficult |
popular「人気がある」 | more popular | most popular |
【例文】
He is the most famous singer in Japan.
「彼は日本で最も有名な歌手です」
This question is more difficult than that one.
「この問題はあの問題よりも難しい」
不規則変化
次は不規則変化の形容詞・副詞をご紹介します。こちらも暗記してしまいましょう!
原級 | 比較級 | 最上級 |
---|---|---|
good「良い」 | better | best |
well「上手に」 | ||
bad「悪い」 | worse | worst |
ill「病気で」 | ||
many「たくさんの」 | more | most |
much「たくさんの」 | ||
little「少しの」 | less | least |
【例文】
She is the best singer in this class.
「彼女はこのクラスで最も良い歌手です」
He plays tennis better than her.
「彼は彼女よりもテニスが上手です」
比較の疑問文と重要表現
比較を使った疑問文は、「どっちの方が安いですか?」など海外旅行や日常生活でもよく使う表現となりますので、ぜひマスターしておきましょう!
比較級の疑問文
「どちらのほうが~ですか?」とたずねたい場合は、WhichやWhoを用いて、次のような文をつくります。
【例文】
Which is more popular in Japan, tennis or soccer?
「日本ではサッカーとテニスどちらの方が人気がありますか?」
Who is taller, Miki or Emi?
「ミキとエミではどちらの方が背が高いですか?」
比較級は2者を比べる文なので、「A or B」の形で選択肢をつけた文にするのが基本です。
また、答え方は以下のように選択肢を主語にしてこたえればOKです。be動詞の文の場合はbe動詞で、一般動詞の文の場合はdo / does / didでこたえましょう。
【例文】
Who is taller, Miki or Emi?
―Emi is.
最上級の疑問文
「最も~なものは何ですか?」とたずねたい場合は、WhoやWhich、Whatを使って次のような文をつくります。
【例文】
Who is the tallest of the three?
「3人の中で最も背が高いのは誰ですか?」
Which is the most expensive?
「どれが最も高価ですか?」
こたえ方は比較級の疑問文と同様です。
【例文】
Who is the tallest of the three?
―She is.
likeを使った文
「~の方が好き」「~が最も好き」と言いたい時は、betterやbestを使って表します。
- like O better than ~「~よりもOが好き」
- like O the best of/in ~「~の中でOが最も好き」
【例文】
I like baseball better than soccer.
「私はサッカーよりも野球が好きです」
I like soccer the best of all sports.
「私はスポーツの中でサッカーが最も好きです」
「どちらの方が好きですか?」や「何が最も好きですか?」という疑問文の場合も、better / bestを使います。
【例文】
Which do you like better, English or math?
「英語と数学、どちらの方が好きですか?」
Which do you like the best of all subjects?
「すべての教科の中で、あなたは何が最も好きですか?」
まとめ
比較の文は3パターンもあることに加え、不規則変化があることで少し複雑に感じますよね。比較をマスターするためには、実際に自分で比較の文をつくってみることがオススメです。身近なものを比較する英文をつくることで、自然と使えるようになってくるはずですよ!
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