【第17回】三つの関係代名詞(主格・目的格・所有格)の使い方を丁寧に説明

関係代名詞はかなり複雑な文法事項でありながら、文章の中では頻繁に使われるものです。使い分けるべきパターンも多く、文章も長くなるため、「使い分けがイマイチわからない」という人も多い項目だと思います。今回は関係代名詞を最初から丁寧にご説明していきます!

関係代名詞の種類

関係代名詞は、2つの文をつなげて1文にする働きを持っています。

例えば日本語で「私はあの男性を知っている」「彼は窓の近くに座っている」という2つの文章を、「私は窓の近くに座っているあの男性を知っている」と文で言うとしましょう。英文においては、このように2つの文をくっつける働きをするのが関係代名詞の役割なのです。

【例文】
I know that man.
「私はその男性を知っている」

He is sitting near the window.
「彼は窓の近くに座っている」

→I know that man who is sitting near the window.
「私は窓の近くに座っているあの男性を知っている」

この文では、関係代名詞whoが使われています。つくり方は後で詳しく説明しますので、ここでは「2つの文をくっつけて1文にできるのが関係代名詞」ということだけご理解いただければOKです。

関係代名詞は、種類がたくさんあります。以下の一覧表にまとめましたので、まずはこちらを覚えてしまいましょう!

主格 目的格 所有格
who who / whom whose
人以外 which which whose
両方 that that

※人の目的格に関して、以前はwhomのみでしたが、最近ではwhoでもOKとされています。英語も言葉ですから、時代とともに変わっていくこともあります。

主格の関係代名詞

関係代名詞は「代名詞」という言葉が入っているぐらいですから、名詞の代わりをします。

2文をくっつける際に同じものを示す名詞を探し、それを関係代名詞に変えることで2つの文を1つにすることができるのです。

【例文】
I watched the movie.
「私はその映画を見た」

It was popular in Japan.
「それは日本で人気がある」

この場合、赤字のthe movieとItが同じものを指しています。「私は日本で人気があるその映画を見た」という1文にできますよね。この1文にする場合、メインとなる文は「私はその映画を見た」の方です。ということは、「それは日本で人気がある」の文の方を、関係代名詞の文に変えてくっつけるということです。

Itが主語となっているので、人以外の主格の関係代名詞であるwhichを使ってくっつけます。

→I watched the movie which was popular in Japan.
「私は日本で人気のあるその映画を見た」

このように、Itをwhichに変えて、the movieの直後にくっつけることができるのです。

くっつける文の主語にあたるので、主格の関係代名詞と呼ばれているのですね。

【例文】
I know that man.
「私はその男性を知っている」

He is sitting near the window.
「彼は窓の近くに座っている」

→I know that man who is sitting near the window.
「私は窓の近くに座っているあの男性を知っている」

この文では人の関係代名詞whoを使っていますね。元の名詞が人なのか人以外なのかによって、whoとwhichを使い分けましょう。

ちなみにthatは両方に使えるので、以下のようにすることもできます。

【例文】
I watched the movie that was popular in Japan.
I know that man that is sitting near the window.

主格の関係代名詞の場合、関係代名詞の直後には動詞がきます

目的格の関係代名詞

目的格の関係代名詞の場合は、くっつける方の文の中で目的語の部分にその名詞がきている場合に使います。

【例文】
The girl was Miki.
「その少女はミキです」

I met her yesterday.
「私は昨日彼女に会いました」

→The girl who(whom) I met yesterday was Miki.
「私が昨日会ったその少女はミキです」

上記の文の場合、2文目のherが関係代名詞whoまたはwhomに代わって2文目の文頭にきており、1文目のthe girlの直後にそのまま挿入した形です。

目的格の関係代名詞の特徴は、関係代名詞の直後にS+Vがくることです。また、関係代名詞を省略できるのも、目的格の重要な特徴ですね。一般的な英文では、ほとんど省略されてしまいます。

【例文】
The book was very interesting.
「その本はとてもおもしろかった」

I bought it yesterday.
「私はそれを昨日買った」

→The book (which) I bought yesterday was very interesting.
「私が昨日買ったその本はとてもおもしろかった」

目的格の関係代名詞が省略されると、1文に主語と動詞が2つずつあることになってしまいます。1つの英文に主語と動詞は1つずつしか入れられないですから、2つずつある場合は関係代名詞が省略されていることを疑ってみましょう!

所有格の関係代名詞

所有格の関係代名詞は、人でも人以外でもwhoseなので覚えやすいですね!例えば以下のような場合に使います。

【例文】
I know the house.
「私はその家を知っています」

Its roof is red.
「その家の屋根は赤色です」

the houseとitsが同じものを指しており、itsは所有格「それの」という意味ですよね。所有格部分を関係代名詞にしたい場合に、whoseを使うのです。

→I know the house whose roof is red.
「私は屋根が赤いその家を知っている」

所有格は必ずうしろに名詞がくるので、whose+名詞でワンセットです。

まとめ

関係代名詞は「人なのか人以外なのか」と「つなげたい名詞は主格・目的格・所有格のどれにあたるのか」をとらえられれば、使いこなせると思います!文のつくり方に慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、文を整理して考えるのがポイントです。いろいろな文章に触れて、理解を深めていってくださいね!

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この記事を書いたライター

岡本美希

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『自分らしく、楽しく生きる』をテーマに、TOEIC講師・フリーライターとして活動中です。留学経験なし&独学にてTOEICスコア900オーバーを達成!その経験を活かして、英語関連のコラムを多数メディアに寄稿しております。早稲田大学卒業/文房具メーカー勤務経験あり/趣味は旅行・一眼レフ/TOEICレッスンも開講しております。

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