be about toの意味や答え方は?具体的なシーンや例文、類似表現を解説!

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<目次>

be about toの意味や発音・アクセント

be about toの意味

be about toは、「これから~しようとしているところ」という意味を表す熟語です。ポイントは、「今まさに」というニュアンスが強いということで、I’m about to leave home.「今家を出ようとしているところです」と、もう準備も終わり今まさにドアを開けて出ようとしている情景が浮かびます。厳密に「何分以内に」そのアクションに移るのか、ということは決まっていませんし、発言している本人の感覚次第ではありますが、1時間後や何か他の用事を済ませた後、明日、のように時間を示す言葉はこの表現と共には用いません。

もともと、be to +動詞の原形で「未来の義務」を表すことができるので、be about toはそれに近い意味であることも頭に入れておくと良いでしょう。「未来の義務」とは、例えばI am to attend the conference.「会議に出席することになっています」という未来に起こるべきことが、I have toで表されるような「~しなければならない」、あるいはbe supposed to「~することになっている」に近いニュアンスの、通常近い将来の予定です。

be to +動詞の原形は受身形でよく見られます。連続ドラマなどの最後に画面上にTo be continued「次回へ続く」という表現を見たことがある方も多いと思いますが、これは「次に続けられるべき」という未来の義務の受身形です。他にも、To be advised(TBA)「追って通知される」のような形で使われたり、また、to-beとして「将来・(近い)未来に~となる人」という意味で使われるのも一般的です。例えば、もうすぐ子供が生まれて母親になる人のことをmother-to-be/mom-to-beと表現します。

このように、未来に起こるべき予定を表すbe toにaboutが加わると、義務というニュアンスは弱まり、今まさに起ころうとしていることを伝える「~するところだ」という表現になります。

be about toの発音・アクセント

be about toは、このままの形で使われることはあまりなく、be動詞が主語と時勢によってis、am、was、wereと形を変えます。aboutは母音のaで始まりますので、前に来るbe動詞の最後の音にリンクし発音も変わります。I’mアイムの後に続く場合はmがaboutのaとリンクしマで始まります。about toの発音はシンプルで、aboutのtとtoのtは重なって一つの音になるので、アバウトゥという発音になります。I’m about toを続けて発音すると、アイマバウトゥとなり、アクセントはbに強く置きます。




be about toを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス

be about toは、現在形で使う場合と過去形で使う場合で、微妙にシチュエーションやニュアンスが違ってきます。なお、be about toは文法的には現在形ですがこの形のままで未来を表す意味になるので、being about to、be going to be about to、will be about toのように未来形にすることはありません。ただし、might be about to「~しようとするかもしれない」という表現は使うこともあるでしょう。

現在形で使う場合

現在形で使う場合、今現在、これからすぐ起こることがらについて「今~しようとしているところです」という次の行動に移りかけている様子、これからすぐに次の行動に移るつもりであることを表す表現です。

誰かに「今何しているの?」と聞かれて、I’m about to have dinner,と言えば、「今から晩ごはんを食べるところだよ」と、もう食卓に着いてまさに食べ始めようとしているシーンが想像されます。もちろん、まだ席に着かずダイニングルームにさえいない状態であっても、他の予定はなくこの後すぐに取る行動の予定は夕食である、という状況です。もし今何かをしようとしている時に、他の事に誘われたり頼みごとをされた場合にSorry, I’m about to go meet my friend.「ごめん、今友達に会いに行く途中なんだ」と言えば、今の予定を伝えつつそれを変える気はない、というニュアンスまで含みます。

また、I willのように、今決めた行動について「じゃあ~しよう」「今からやるよ」と意思を表すシチュエーションで使うこともできます。例えば、「今ビルのすぐ外に俳優の〇〇がいるから、外を見て!」と言われた時に、I’m about to!「そうするよ!」と、もう行動に移りかけながら言うような場合です。

過去形で使う場合

過去形にして、過去のある時点でその後すぐにしようとしていた行動を「その時~しようとしていたところだった」と言う使い方と、もう一つ、今の時点で「まさに今~しようと思っていたところだよ」というニュアンスを表す使い方があります。

過去の時点での自分の次の行動の予定を述べる場合は、シンプルにWhen she called me, I was about to leave the office.「彼女が電話をかけてきた時、会社を出るところだった」となります。彼女からの電話によって、「会社を出る」という予定が中断されたかもしれないし、会社を出て家路につきながらそのまま電話で話したかもしれません。

一方、今の時点でほんの一瞬前にそうしようとしていた、という意味で使う場合は、主に3つの微妙に異なる心情と行動の変化を表すことができます。

「奇遇にもほぼ同時に同じことを考えていたね」

よくあるパターンとしては、誰かから電話がかかってきて、自分も今まさにその相手に電話を掛けようとしていた時に、I was about to call you, actually.「実はちょうど電話しようとしてたところだったんだ」というものです。

「今そうしようと思っていたのに!」

子どもが親に「宿題やったの?」と聞かれてI was about to do it!「今やろうとしてたんだよ!」と言い訳をするようなシチュエーションで使います。もちろん、本当にしようとしていた場合に先回りして命令されたり促されたりして気分を害した場合にも「今やろうとしてたのに」と不満を含ませて言うこともあます。いずれの場合も、気分は害したものの言葉通り実行することもあれば、気が変わったのでもうしない、という少しひねくれたニュアンスを含むこともあります。

「今そうしようと思っていたけど、やめた」

何かをやりかけていて、またはまさにしようとしている時に、他の要素によってその行動を中止あるいは変更するという意思を伝えることもできます。例えば、スーパーに買い物に行こうとしていた矢先に他の手伝いを頼まれたようなシチュエーションで、Sure, I was about to go grocery shopping, but I can go later.「買い物に行こうと思ってたけど、後で行けるからいいよ」と、元々の予定を中断してその頼まれごとを聞く、というような場合です。




be about toに関してよくある勘違い

be about toの否定形はbe not about toですが、これは単純に「今~するところではなかった」という意味ではなく、「そのつもりはまったくない」という意思を強く表すために使ったり、「~する気にはなれない」というある物事に対してかなり消極的あるいは否定的であることを表す表現でもあります。

肯定形のbe about toには「今すぐ~する」というニュアンスがありますが、否定形になった場合には、notは「今すぐ」の部分にかかって「今すぐ~するわけではない」「今まさにしようとしていたわけではない」という意味になるのではなく、行動そのものに対してかかってくるわけです。使い方を間違えないよう注意しましょう。

例えば、I’ve never smoked and I’m not about to start now.は、「タバコは今までに吸ったこともないし、今から始めようとも思わない」という意思表示になります。I’m not going to start now.やI will not start now.と言い換えてもかまいません。「今すぐには吸い始めない(

けど後々吸うかもしれない)」と言いたいのであれば、I will not start for now「今のところまた吸い始めるつもりはない」I won’t start again, at least for a little while.「吸い始めないよ。少なくとも少しの間はね」のように少し表現を変えたほうが良いでしょう。




be about toをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?

be about toはカジュアルな日常会話でよく使われる表現なので、ビジネスシーンではそれほどひんぱんには使われません。「今まさに~するところです」という行動の予定や意志を伝える場合は、今からすぐにおこる未来を表すことができる現在進行形に、immediately「すぐに」「ただちに」というような、どれくらいすぐにアクションを起こすかを強調する言葉を付け加えたり、Certainly.のように相手からのリクエストに応えて「ただちに実行します」というフォーマルな表現を使うなどすると良いでしょう。

なお、言い訳に聞こえるようなI was about to ~やI was going to ~「~しようとしていたところです」という表現は、印象を悪くする可能性があるので避けたほうが無難です。どうしても言わなければならない場合は、We were planning to ~「予定していました」やWe were ready to ~「準備が整っていました」のような表現を用い、however,「しかしながら」unfortunately,「残念ながら」と、実行に至らなかった旨とその理由や経緯を説明します。

すぐに対応を求められている場合

Certainly.「了解いたしました」(ただちに対応することまで了解した意味を含む)

We will be with you right away/shortly/in a moment.「すぐにご対応いたします」

We are on our way.「もう向かっております」

実行する意思を強調する場合

We are ready for it.「準備万端です」「いつでも実行できます」

We are ready to ~「~する準備が整っています」

We are ~ing at this moment「今まさに~しているところです」

We will proceed right away.「すぐに進めてまいります」




気持ちは「すぐ」だが実際は少し先のプランについて話す場合

ビジネスシーンでは、実際に今すぐこれから行動に移すわけではなく、数日後、数週間後のことであっても、迅速さのアピールや熱意・能力を強調する意味で「今まさに~しようとしています」というニュアンスで下記のような表現を使うことがあります。

We intend to start promoting your products immediately after a contract is signed.

「契約締結後ただちに御社の製品の販売促進活動をおこなうつもりです」

We will proceed as soon as we receive the consent document.

「同意書を受け取り次第すぐに進めます」

be about toを活用した例文・会話文

A: (on the phone) Hi Judy, what are you up to?

(電話で)ハイ、ジュディ。今何してるの?

B: I’m about to head out to the afternoon class. What’s up?

これから午後の授業に向かうところよ。どうしたの?

A: I was about to come by with some food. I have extra burgers to share.

今食べ物持ってそっちに行こうとしてたのよ。ハンバーガーが余っちゃってて。

B: Oh thank you. Maybe I can swing by and grub one.

あら、ありがとう。そっちに寄って行って1個もらってもいいかも。

A: Sure, I’ll be at the cafeteria.

いいわよ。カフェテリアにいるね。

A: I’m hangry. Do you wanna go have some pizza?

お腹すいたな。ピザでも食べに行く?

B: I was just about to suggest that!

ちょうど今そう言おうとしてたんだよ!

A: You look busy. Can I help you with anything?

忙しそうだね。何か手伝えることない?

B: Actually I’m about to send the last report to my boss and I’m done. Thank you though.

もう最後のレポートをボスに送るとこで、それで終わりよ。でもありがとう。

A: Tom, have you cleaned your room yet?

トム、もう部屋の掃除はしたの?B: I was just about to do that! Why do you always tell me what to do when I’m about to do?!

今ちょうどしようとしてたんだよ!なんでいっつも僕がしようとしてる時にあれこれしろって言うの?




be about toを応用した表現まとめ

be just about to

jsutという「たった今」「ちょうど」という単語を加えることで、「今まさに・ちょうど~しようとしていたところ」というニュアンスになります。この場合、話す時はjustに一番強くアクセントを置きます。

関係詞との組み合わせ

文の中でbe about toが見えなくても、実際は隠れていることがよくあります。関係代名詞(that,which,who)を使って人や物を修飾する場合で、その関係代名詞が主格、つまり修飾する人・物そのものが主語になる修飾節を後に続ける時、動詞がbe動詞であれば、関係代名詞とbe動詞は省略することができます。

I saw the lightning stroke the airplane that was about to take off.

「雷が離陸しようとする飛行機を直撃したのを見た」という文で、関係代名詞thatはairplaneにかかる主格の代名詞です。that wasの部分が省略された文は次のとおりになり、about toだけが残されます。

I saw the lightning stroke the airplane about to take off.




be about toとbe going toのニュアンスの違い・使い分け方

be going toは、中学校で習う基本の文型の一つで、be about toと同じく未来の予定について「~するつもり」という意味を表すものです。be about toとの大きな違いは、そのままでは「いつ」それをおこなうのかを限定していないということです。in an hour「1時間後」かもしれないし、later「後で」という漠然としたものかもしれない、もしかしたらsomeday「いつか」といういつ実現するかわからないことまで、幅広く表せるのがbe going toです。その分、「今すぐしようと思っている」という意思をはっきり伝えたい時は、now「今」right now「今すぐ」という表現を付け加える必要があります。

be about toは始めから「今これから」に限定されているので、now「今」と言わなくてもすぐにおこなうことは明らかですし、逆に30 minutes from now「30分後」、tomorrow「明日」と先の予定として言うことはできません。

過去形にした場合だと、やはりbe going toのほうが、過去のどの時点でそうしようとしたのかの時間の幅は広くなります。I was going to go to Tokyo after graduating.「卒業したら東京に行くつもりだった」というこの気持ちは、卒業のずっと前だったかもしれないし、直前かもしれません。また、この文には「だけど行かなかった」というニュアンスが含まれている、というのがbe going toの過去形の大きなポイントになります。be going toの過去形は、通常「~するつもりだった(けどしなかった)」という、実現しなかった予定を述べる時に使われるのです。過去のある時点の予定ではなく今の気持ちでも、I was going to meet my friend when it started raining so hard.「雨がひどく降り始めた時、友だちに会いに行くつもりだった」と言うと、雨によって友だちと会うという予定を辞めた、という意味になります。I was going to call you.「電話するつもりだったんだ」というと、電話をしなかったということまで意味しています。

一方、be about to を使ってI was about to go meet my friend when it started raining so hard「雨がひどく降り始めた時友だちに会いに行くところだった」と言うと、雨がひどいのでやめたというニュアンスも感じられるものの、そのまま友だちに会いに行ったかもしれないし、という可能性も含んでいます。

この違いから、I was going toは「~しようとしたけどしなかった」、というニュアンスになり、しばしば言い訳のように聞こえるのに対し、I was about toは、しようとしたことを、まだしようとしているかもしれないし、もうしないかもしれない、という両方のニュアンスを含む、という違いがあるということが言えます。




be about toの類似表現一覧

be ~ing

現在進行形は、I’m studying now「私は今勉強しています」という今まさに起こっていることを表す以外に、I’m studying at home tonight.「今夜は家で勉強しています」というような、ほぼ確定した未来の予定を表すことができます。この表現を使って、今まさにしようとしていることをI’m leaving now.「今出ようとしています」のように表すことができます。

have to/gotta ~

「~しなければならない」という意味ですが、状況的には「今(しなければならないから)まさにしようとしている」という意味で使うこともあります。

be supposed to ~

「~することになっている」という表現で、今すぐに限定はされていませんが、状況によってはI’m supposed to meet a professor now.「今から教授に会うことになっています」と、すでにそういう予定になっていて変えられない、まさにしようとしている、というニュアンスを表すことができます。




【番外編】be about toの表現が使われている曲を紹介!

「One Step Closer」by Linkin Park

世界で最も売れているバンドの一つとして認知されており、日本でも高い人気を誇るアメリカのメタル/オルタナティブ・ロックバンド、リンキン・パークが2001年にリリースしたデビュー・シングルです。この曲を収録したアルバム「Hybrid Theory」は2001年にアメリカで最も売れたアルバムとして認定され、世界中で3,000万枚を売り上げる大ヒットとなりました。

息苦しい世の中で生きるストレスや怒りを表現したこの曲で、限界に近づき「もう耐えられない」と苦しむ若者のフラストレーションをI need a little room to breathe/Course I’m one step closer to the edge/I’m about to break「ちょっと息つく間が欲しいだけなんだ。だって崖っぷちにまた一歩近づいていく。もうぶっ壊れるよ」と絞り出すように心の叫びを歌っています。

「Thriller」by Michael Jackson

2009年に他界した後もなお、世界中のアーティストに大きな影響を与え続け、世界最高のエンターテイナーと尊敬を集めるマイケル・ジャクソンの「King of Pop」の称号をゆるぎないものにした伝説的な曲です。1984年にリリースされると、ゾンビと共に歌い踊る長編のミュージック・ビデオと共に、世界中を席捲しました。

有名なサビの部分で’Cause this is thriller/Thriller night「だってこれはスリラー、ゾクゾクする夜」と歌った後、And no one’s gonna save you from the beast about to strike. 「そして誰も君を今まさに襲い来る怪物から助けてはくれない」というフレーズで、関係代名詞に半分隠れたbe about toが出てきます。the beast (that is) about to strikeですね。

まとめ

be going toやwillはしっかり学校で習うのに、be about toは日本の英語教育で意外と重要視されていないようですが、実はとても重要で、日常生活でかなりひんぱんに使われるフレーズです。日本語でも、「ちょうどこれから~するところ」「あー、今~しようと思ってたとこだった」という表現は、かなりよく使いますね。I was about toと過去形にすると「しようしたところだった/しようと思っていた(けどしなかった)」という、はっきりとは言わないけれど微妙なニュアンスも表現することもできるなど、日本人の私たちにもなじみやすく使いやすい表現なのではないでしょうか。I’m going to ~、I was going to ~との違いをきちんと理解しつつ使い分けられれば、自然な英会話力がグンとアップします。

What are you up to?「今何してるの?」「この後どうするの?」と予定を聞かれた時に、いつもI’m going to ~. と答えるのではなく、I’m about to leave.「もう出ようとしてたところだよ」、We’re about to go to Karaoke and I was just about to ask you to come with us!「カラオケにいくところで、ちょうどいまあなたを誘おうと思ってたんだよ!」のように、気軽にカジュアルな場面で使ってみましょう。

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