hit the booksの意味や答え方は?具体的なシーンや例文、類似表現を解説!

hit the booksの意味や発音・アクセント

hit the booksの意味

hit the booksは、主にアメリカのスラングで「一生懸命勉強する」「集中して猛勉強する」という意味です。「本を読む」「本で勉強する」という意味で使うこともあります。

hitは「打つ」「殴る」という意味の単語ですが、バットでボールを打つように強く打つイメージの他に、「クリックする」「ボタンを押す」というように軽くポンと打ったりはじいたりする場合にも使います。また、カジュアルな、特に男性同士の会話の中では、「行く」「行って何かをする」「何かを始める」という意味で使われることがあり、hit the gym「ジムに行って運動する」hit the bar「バーに行って飲む」と、ただ行くだけではなくそこで通常おこなうであろう行動までおこなうことを指します。

bookという言葉は、書物としての「本」という意味だけではなく、基準や帳簿、台本、規則やルールという意味で使われたり、しばしば勉強に関連する言葉としてフレーズや単語の中で使われます。bookwormは「本の虫」、つまり読書家という意味ですが、時に勉強ばかりしている人を揶揄して使うこともあります。また、学校の勉強が得意な人(しばしば、学識はあるけど世間からずれている、常識がない人)をbook-smart、それに対して学識はないけど生き抜く知恵がある人をstreet-smartと言ったりします。

hit the bookは直訳してしまうと「本を叩く」と言う意味に取れますが、hit、book、それぞれが持つ意味やイメージの組み合わせで、「猛勉強する」というイディオムになったり、「本を読んで勉強する」というニュアンスの熟語になったりします。

ちなみに、hitを使ったイディオムや表現には様々なものがあり、hit the road「(車で)出発する、旅に出る」、hit the bottle「酒に溺れる/酔っぱらう」、hit the roof/ceiling「(価格などが)跳ね上がる」「カンカンに怒る」、hit the big time「大成功する」、hit the screen「(映画が)公開される」、hit the air「放映される」、hit the big screen「映画化される/映画に出演する」、hit the big seven-O「70の大台に乗る」、hit the hay/hit the sack「寝る準備をする」などがよく使われます。

hit the booksの発音・アクセント

hitのtは次のtheのtに重なるので発音せず、hit theの部分はヒダ(ダは舌の先を噛んで息を上の前歯と舌の間から音を出すthの濁った音)と短く発音します。ヒとダの間に無音のtを一瞬挟むイメージでヒッダに近い発音になりますが、はっきりと小さいツを入れてしまわないよう注意しましょう。Booksも、ブックと小さいツは入れずにはブゥクスと発音します。続けて言うとヒダブゥクス、最後のスは母音のウを発音しないように気を付け、合わせた上下の前歯の間から小さく短く空気を抜くようなイメージでsの音だけで発音します。

ブに最も強くアクセントを置き、最初のヒは2番目に強い音になります。ダは軽く発音しましょう。

hit the booksを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス

hit the booksは通常、かなり必死でハードに勉強する、勉強に打ち込む、という意味で使われます。親が子どもにHit the books and stay out of trouble.「一生懸命勉強し、トラブルには関わるな」と忠告したり、I have to hit the books all night for the big exam.「大事な試験のために徹夜で猛勉強しなきゃ」と言う場合などに使います。

基本的には、ただ「勉強する」ではなく、相当の集中力や努力を伴っての勉強を指すのですが、時々、次の授業の準備や課題をこなすこと、仕事でプレゼンテーションの準備をすることなどの意味で使われることや、「さあ、勉強を始めよう」と自分に気合を入れる時、真剣に集中して本を読み始める時、インターネットやコンピュータではなくあえて本を使って調べ物や勉強をする、というような意味で使うこともあります。

hit the booksに対しての返事や答え方のパター11選

呼びかけやあいさつではないので、返事や答え方は、相手がどういうセンテンスの中でhit the booksを使ったかによって様々で、一概にパターン化されたリアクションのフレーズはありませんが、シチュエーション別に受け答えの例を見てみましょう。

You should hit the books!「猛勉強しなきゃ!」と命令・アドバイスされた場合

I know./Tell me about it.

どちらも「わかってるよ」という表現です。声のトーンや表情によって、「そうだよね」と相手の言葉に同意し納得して言うことにも、「言われなくてもわかってるよ!」とイラ立ちや怒りを表すことにもなります。

I guess.

「うーん、そうだよね」「やっぱりそうかな」と、「わかってはいるんだけど」とやや弱めの同意を表すフレーズです。

I don’t know about it.

「そうかなぁ」と同意していない、あるいは納得できない場合の返し方です。

It’s not that easy./It’s easy to say.

「言うほど簡単じゃない」「言うのは簡単さ」という言い方です。It’s not that simple「そんなに単純な問題じゃない」という言い方もあります。

Sure,whatever.

子どもが親の忠告を無視して「はいはい」「どうでもいいよ」「知らないよ」とそっけなく答える時のフレーズです。

I have to hit the books.「私、猛勉強しなきゃ」と相手が頑張ると言った場合

Good luck./You can do it.

シンプルに「頑張ってね」という気持ちを伝えるものです。

Break a leg!

より積極的に「頑張って!」「しっかりやれよ!」と応援するフレーズです。

Don’t burn yourself out.

「無理しないでね」と心配しつつ応援する気持ちを表すフレーズです。

Let’s hit the books.と「一緒に頑張ろう」と言われた場合

Let’s do it!/We can do it!

「さあ、やろう!」と同意し気持ちを盛り上げる答え方です。

Sure./OK.

同意の表現ではありますが、元気よくSure!やOK!と言えば「そうだね!」と気持ちが同じであることを示し、乗り気ではなさそうにSure…、OK…と言えば「わかったよ…」としぶしぶ返事することになります。

hit the booksに関してよくある勘違い

あまりよく知られていないイディオムで、それほどひんぱんに使われるわけでもないので、hitの元々の意味である「打つ」という意味から「本を打つ」と直訳してしまったり、何故かwithという前置詞も入っていないのに「本で人や何か叩く」とイメージしてしまったりすることがあります。

単語の持つイメージから聞いたことのないイディオムや表現をイメージするのは大事なことで、英語を理解するのに必要なスキルですが、そのためには機械的に英語のhit=日本語の「打つ」、のように日本語の単語をイメージして覚えてしまっていてはいけません。

英語のhitの持つ意味の範囲は、日本語の「打つ」という言葉が持つ意味の範囲とは異なります。他のほとんどの単語もそうですが、元々違う文化・背景から生まれた全く成り立ちの違う言語なのですから、英語と日本語の意味が完全にイコールになるということは、ほぼあり得ないと思ったほうが良いのです。

例えば、日本語の「打つ」は、打撃という意味の「打つ」以外に、下手を打つ、芝居を打つ、手を打つ、のような使い方もあります。だからといって英語で「一芝居打つ」をhit one actingと言っても通じません。人を騙すために一芝居打つ、という表現は、英語ではput on a showと言います。

hitは、英語では打撃の「打つ」や軽く「叩く」以外に、スラングとして非常によく使われる「行く」「行って~する」という意味があったり、ただ「する」という軽い意味で使われることがあります。hit the gym「ジムに行って運動する」hit the shower「シャワーを浴びる」というイメージです。また、hit me upと言えば「(友だちなどに)連絡する」、hit it off「気が合う」など、その用法はかなり範囲の広いものです。

hit the booksに話を戻すと、hit the gymに近い用法で「勉強をする」という意味になっている上に、強い打撃のイメージも残し「猛烈に」というニュアンスも含まれます。イディオムとして単純にhit the books=猛勉強する、と覚えてしまって良いフレーズではありますが、hitやbookの持つ様々な意味やニュアンスを広いイメージでとらえておくと、単語それぞれの意味を狭い範囲の直訳で考えて「本を叩く?」と腑に落ちないようなことにはならず、意外にしっくりくる表現だと納得できるものです。

hit the booksをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?

ビジネスで学生がするような「勉強」という表現をすることはあまりありませんが、日本語でも熟読して理解するという意味で「勉強する」というように、英語でもしっかり書類などを読み込むことをstudyと言うことがあります。ビジネス以外の場でも、例えば保険に加入したり銀行口座を開く時に渡される契約書や説明書には膨大な量の情報があり、それをしっかり読んで理解することをstudyという表現を使って「勉強する」と言うのは一般的です

他にも同じ、または似た意味では、次のようなものがあります。

go over/read thoroughly

「よく読み返す」「熟読する」という意味で、報告書や計画書などビジネス関連の書類をしっかり読み込むイメージです。

learn

文字通り「学ぶ」で、「理解する」「習熟する」という意味で使います。

work hard on

work onは「~に取り組む」という意味で、しばしば、足りない知識やスキルを磨くことや課題を克服することを指します。英語の習得をする中で文法が苦手であれば、I have to work on grammar.「文法に取り掛かる」、つまり「文法の勉強に励む」という意味になります。hit the booksの「“一生懸命/必死に”勉強する」という意味に近づけるには、hardを足してwork hard on ~とすると、「~に一生懸命取り組む」という意味になり、特定の分野や部分において重点的に勉強や練習で能力を伸ばすことに励む、努力する、というイメージになります。

absorb

「吸収する」という意味のabsorbは、日本語と同様、知識や技術などを「理解し習得して自分のものにする」という意味でも使います。クライアントが扱う商品やシステムなどを「しっかり勉強させていただきます」という姿勢をアピールしたい時などに使います。

hit the booksを活用した例文・会話文

A: Hey, I’m gonna go for a drink after work. Do you wanna join me?

やあ、仕事の後飲みに行くんだけど、一緒に来る?

B: I would, but I’ve got an interview that can get me promoted to the head office this Friday. I have to make sure I know everything about the new project they are working on so that they know I’m ready to work there.

そうしたいところだけど、金曜に本部昇進がかかった面接があるんだ。本部で働くにふさわしいと証明するために、彼らが今取り掛かってるプロジェクトを知り尽くしてなきゃいけないんだよな。

A: Well, you should hit the book instead of hitting the bar then. Let’s cerebrate if it goes well and you get promoted.

じゃあバーに行ってる場合じゃなく準備しなきゃいけないな。うまくいって昇進したらお祝いしよう。

B: Yeah, you bet.

ああ、ぜひ。

A: Kid, if you want to be successful, you’d better hit the books while in school.

いいか、成功したかったら学校行ってる間は勉強に打ち込まなきゃいけないぞ。

B: But dad, I want to be a basketball player. I won’t have time to study because I’ll have to practice every day.

でもパパ、僕はバスケットボール選手になりたいんだ。毎日練習で勉強する暇ないよ。

A: Look, you can’t go to a good college without hitting a book. You can play basketball in college.

あのな、必死に勉強しなきゃ良い大学には入れないんだぞ。バスケットは大学でやればいい。

A; How’s your research going?

リサーチは、はかどってる?

B: I’ve been checking out many websites but I’ll go to the library and hit the books to see what I can find there.

色んなサイトを見てたんだけど、他に何か見つからないかちょっと図書館で調べものして来ようと思って。

A: It maybe a good idea. Internet is useful but not the be-all and end-all.

いい考えかもね。インターネットも便利だけど万能じゃないし。

B: Yeah, and leaning by books is actually better to understand about things deeply sometimes.

うん、それにじっくり深く物事を理解するには、本で学ぶほうが良いかもしれないのよね。

hit the booksを応用した表現まとめ

Let’s hit the books.

「猛勉強しましょう」という意味ですが、会話の中で使う場合は「さあ頑張ろう!」というニュアンスで比較的気軽に使います。

Time to hit the books.

主に遊んでいる子たちに、「さあ勉強の時間だよ」とうながす時のフレーズです。人生の中で、例えば大学進学や資格取得などに向けて「勉強する時期だ」という意味でも使います。

hit the booksとstudy hardのニュアンスの違い・使い分け方

どちらも「一生懸命勉強する」ということですが、hit the bookはよりカジュアルな口語表現で、「猛勉強する」というシリアスな内容ながらもどこか切迫感や悲壮感がない印象があります。hitが持つ軽快な音のイメージのせいかもしれません。

英語は、日本語のように語尾を変えてニュアンスやイメージをコントロールする言語ではなく、それぞれの単語が持つ意味の幅や音、響きが持つカラーで全体の発言のニュアンスを変える言語ですので、言葉のチョイスが発言や発言している場面・人物のイメージを左右することになります。

hit the booksの類似表現一覧

pound the books

hit the booksと同じく猛勉強するという意味のイディオムです。

study like crazy/mad

「狂ったように勉強する」という表現で勉強に必死で打ち込む様子を表します。

study one’s butt off

「懸命に勉強する」という意味のスラングです。studyの代わりにworkを使って「身を粉にして働く」「休む間もなく働く」と言うこともよくあります。buttはお尻という意味で、しばしばよりくだけたシチュエーションなどではbuttの代わりにassを使うこともありますが、上品な表現ではないので、子どもに対してや目上の人などには使いません。

muzz

主にイギリスで使われる、「猛勉強する」という意味のスラングです。

burn the midnight oil

電気が普及していない時代、夜に油を入れたランプで明かりを取っていたことから、ランプの明かりをともして深夜遅くまで勉強する、あるいは仕事をする、という意味で使われるイディオムです。

【番外編】hit the booksの表現が使われている曲を紹介!

「I’m Trying」by QT

QTは、Hayden Frances Dunhamというパフォーマンス・アーティストの音楽プロジェクトであるエレクトロニック・ポップ・シンガーとしての名前で、2014年に仮想栄養ドリンクDrinkQT energy drinkのプロモーションの一環でシングル「Hey QT」でデビューしたというコンセプトになっている、正体があまりハッキリしていないバーチャル・キャラクターです。

「Hey QT」はある種の困惑を持って世間に受け止められましたが、その年のヒット曲の一つとして認識されました。

「I’m Trying」は、別れた恋人が新しい恋人と一緒にいる姿を見て傷つきながらも、忘れて前に進もうとする様子を歌った曲で、この中でI know I made mistakes before, but this one.「今までに間違いはおかしてきたけど、今回のは…」と過ちを悔やみ、Hit the books, now I’m just history.と言っています。ここでのhit the booksは、「経験の間違いから学ばなきゃ」、というような意味にも取れるし、now I’m just history.「(彼にとって)私はただの過去になってしまった」とあるので、「歴史の本を見てみて、私はただの過去に名前を連ねる存在になってしまったわ」と言っているようにも取れます。おそらく後者ですが、ダブル・ミーニングにも取れる面白い歌詞です。

まとめ

hit the books自体は実はそれほどよく使われるイディオムではないのですが、前にご説明した通り、英語の言葉が持つ意味やニュアンス、イメージを、日本語の言葉とイコールで結び付けて狭い範囲におさめず、英語の言葉そのものが英語を話す人々の文化の中でどのように活用されているのかを理解し学ぶのに、良い例となるフレーズです。

英単語は直訳ではなくイメージで覚えるものだ、ということをあらためて意識して、言葉一つひとつが持つ多彩な顔を発見しながら、「英語的な考え方」「英語的な言葉の使い方」を学ぶことが、英語を勉強する楽しみの一つでもありますね。

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