TOEIC対策完全ガイド!~リスニング、リーディングの勉強法や、おすすめのアプリ・参考書も紹介

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世の中に溢れるTOEIC対策や勉強法。

単語集や問題集の種類は多いし、攻略本のような対策用教材、アプリも人気です。

でも、その教材は本当にあなたに合っていますか?

自分に合わない教材や方法で勉強しようとしても、分かりにくかったり知識が定着しにくかったりで、なかなかスコアアップできません。

そこで、『TOEIC L&Rで目標スコアに合った勉強法が知りたい!』という方のために、リスニング、リーディング教材の選び方やおすすめアプリ・参考書をご紹介。

紹介したアプリや参考書を使った勉強法も解説します。

TOEIC対策の全てに共通するのは、今の自分の英語力に合った教材を使って「何度も繰り返す」こと。

TOEIC初心者から900点超えレベルまで対応した記事となっていますので、ぜひTOEICのスコアアップにお役立てください。

EIKARA厳選!おすすめTOEIC対策アプリ8選はこちら»

 

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<目次>

TOEIC L&Rのレベル一覧とテスト形式

TOEIC L&Rは、1つの試験で獲得したスコアによって英語力が判定されるテストです。

英語力を表すランクは、A〜Eの5つで、Eが最低ランク。

まずは、今のあなたがどのランクなのか、下表で確認してみましょう。

TOEICスコアを持っている人はスコアから、スコアがない人は英語力から探してみてください。

<TOEIC L&Rのレベル一覧と英語力>

ランク スコア範囲 英語力
A 860〜 非ネイティブとして十分に英語でコミュニケーションができる。

日常会話だけでなく、自分の専門分野以外の話題についても適切に英語で理解でき、対応できる。

文法力や語彙力に問題がなく、会話がスムーズ。

B 730〜859 日常会話は問題なく理解でき、応答も素早い。

英語での業務が可能で、自分の専門分野でなくても対応できる。

文法や語彙の正確性に問題があるケースもあるが、コミュニケーションに支障はない。

C 470〜729 日常英会話であれば、まあまあ分かる。

複雑な話題には、対応できる人とできない人がいる。

基本的な文法や構文は理解しており、基本単語も習得している。

なんとか自分の言いたいことを伝えられる。

D 220〜469 ゆっくり話してもらったり、聞き返したりしながらであれば、簡単な会話ができる。

文法や語彙力に不安要素が多いが、英会話スクールの講師などが相手であればコミュニケーションができる。

E 〜219 ゆっくり話してもらっても、ほとんど理解できない。

自分が話す時も断片的に単語を並べるだけで、結局相手に伝わらない。

ちなみに、日本人が多く位置しているのはランクC。

ランクBは「わりと英語が得意」という人たちが属しています。

TOEIC L&R各Partのテスト形式と時間配分目安

TOEIC L&Rには、大きく分けてリスニングセクションとリーディングセクションがあります。

リスニングセクションはPart 1〜Part 4、リーディングセクションはPart 5〜Part 7です。

各Partは、以下のように異なる問題形式で出題されます。

<TOEIC L&Rのテスト形式>

Part 問題形式
1 写真描写問題 1枚の写真について短い説明文を4つ聞き、適切なものを1つ選ぶ。
2 応答問題 1つの質問または文章を聞き、3つの応答を聞いて適切なものを1つ選ぶ。
3 会話問題 2人または3人による会話を聞き、問題用紙に印刷された設問に四肢択一で答える。
4 説明文問題 ミニトークを聞き、問題用紙に印刷された設問に四肢択一で答える(図による情報提示あり)。
5 短文穴埋め問題 不完全な1文を完成させるために、四肢択一で語や句を答える。
6 長文穴埋め問題 不完全な文章を完成させるために、四肢択一で語・句・文を答える。
7 1つの文書の問題

複数の文書の問題

メールやウェブサイト、記事等の文書を1つまたは複数読み、四肢択一で設問に答える。

与えられる解答時間は、リスニングセクションは45分、リーディングセクションは75分。全体で2時間に及ぶ試験です。

TOEICで高スコアを狙うには、時間配分が重要になります。

リスニングセクションは音声とともに進行するため、自分で時間配分を考える必要はありません。

音声に置いていかれないよう、Part 3やPart 4で問題を先取りしつつ解答しましょう。

一方、リーディングセクションの時間配分は目標スコアによって異なります。

600点を目指すのであれば、Part 5とPart 6に少し多めに時間を使ったほうが目標達成できるでしょう。

800点以上を目指すなら、Part 7に55分程度の時間をかけられるよう調整が必要です。

たとえば、800点以上を目指して最後まで問題を解ききることを目標にする場合の時間配分は以下のようになります。

<TOEIC L&Rの時間配分目安(800点以上を狙う場合)>

セクション Part 問題形式 問題数 時間配分
Listening 1 写真描写問題 6 45分
2 応答問題 25
3 会話問題 39
4 説明文問題 30
Reading 5 短文穴埋め問題 30 5分
6 長文穴埋め問題 16 5分
7(前半) 1つの文書の問題 29 25分
7(後半) 複数の文書の問題 25 30分

TOEIC 対策に使える参考書・アプリの選び方

TOEICのテスト形式と時間配分の目安が分かったところで、教材の選び方についてお話しましょう。

TOEICには、単語集から文法解説、TOEIC攻略法まで、さまざまな教材が存在します。

何が良くて何が悪いかは使う人との相性の問題もあり、「これを使えば誰でもスコアアップ!」と簡単に言えるものではありません。

しかし、実際に役立つ参考書やアプリには選び方があります。

教材選びのポイントを押さえ、自分に合った参考書やアプリを探してみましょう。

TOEIC対策用参考書・アプリの種類は4つ

TOEIC対策用参考書・アプリは数多くあっても、結局は大まかに4種類に分類できます。

単語・表現集、文法参考書、模擬テスト・問題集、戦略解説書(攻略本)です。

単語・表現集は中学・高校時代でもおなじみの教材

単語・表現集は、中学・高校時代に誰もがお世話になったあの単語集のことです。

TOEIC対策に特化した単語・表現集を使えば、TOEICで頻出の単語・表現の意味や例文をまとめて覚えることができます。

書籍もアプリも多く出されていますので、目にする機会が最も多いのではないでしょうか。

文法参考書には2タイプある

文法参考書は、英文法の解説を中心とした参考書です。

典型的には、「総合英語」のように高校英文法を網羅的に解説していくタイプと、TOEICに出そうな問題を取り上げて1問ずつ文法解説していくタイプがあります。

どちらのタイプが良いかは、使う人の英語力によって異なります。

全体として書籍が多く見られます。

模擬テスト・問題集は実践力養成に

模擬テストや問題集は、TOEIC L&Rの問題形式をもとに作られた実践力養成向け教材です。

2時間で200問解くタイプと、Part別に作られているタイプがあります。

問題の質や難易度は著者によって多少違いが見られるので、目的に応じた教材選びが重要です。

模擬テスト・問題集タイプの教材は解説があまり充実していないものも多いので、単語暗記や文法学習を一通り終えてから取り組むほうがよいでしょう。

模擬テストタイプは書籍版が多く、Part別のタイプは書籍版もアプリ版も見られます。

戦略解説書(攻略本)はTOEIC対策プロのテクニック集

戦略解説書は、TOEIC攻略のためのさまざまなテクニックを紹介した本。

TOEIC L&Rで満点を獲得した人が執筆していることがほとんどです。

時間配分の仕方から英語力とは別の観点からの問題の解き方解説などがあり、英語力が比較的高いのにスコアが伸びないという人向けです。

逆に、英語力に不安が大きい人の場合は、あまり役に立ちません。

息抜き程度に使うのがおすすめです。

リスニング対策向け参考書・アプリ選びのポイント

4種類ある教材の中でリスニング対策に適した教材を選ぶポイントは、「例文や文章のスクリプトと音声があるもの」です。

リスニングのスコアを伸ばすには、まず自分の耳を英語の音声に慣らさないといけません。

しかも、単語は文章の中で発音されますから、「文章の中の単語の音」を聞ける教材でないと意味がありません。

効率的に英語耳をつくるには、ただ音声を聞き流すだけでは不足。

聞いた音が何を言っているのか理解できなければ、英語の音声はいつまでも雑音でしかないからです。

理解の確認には、音声のスクリプトを文字で読めるほうが便利ですし、知らない単語や表現の特定も簡単にできます。

リスニング対策用教材選びは、単語・表現集にせよ模擬テスト・問題集にせよ、「例文や文章のスクリプトと音声があるもの」を選びましょう。

書籍なら音声CD付きか音声ダウンロードが可能な教材、アプリなら例文や問題文の音声を聞けるアプリがおすすめです。

リーディング対策向け参考書・アプリ選びのポイント

リーディングは多くの人が中学・高校時代にたくさん勉強してきた分野。

Part 5やPart 6の問題形式は、初めてTOEICを受ける人でも「こういう問題、見たことある」と感じるでしょう。

しかし、TOEICは文章量が非常に多いため注意が必要です。

1分あたり150ワード程度のスピードで読めなければ、全問解答できないくらいの問題量なのです。

そのため、リーディング対策では語彙力や文法力の強化とともに、速読力も上げていかなければなりません。

効率よく語彙力や文法力、速読力を上げるには、「理解したつもり」にならずに済む教材を選びましょう。

具体的には、パラパラとめくってみて6〜7割が「ああ、これね」と思えるレベルの教材です。

余裕をもって理解・解答できるレベルから始め、少しずつレベルアップしていくと勉強も根気強く続けられます。

TOEIC L&R公式問題集をフル活用して

TOEIC L&Rの公式問題集は、スコア600以上の人にとってはかなり万能なTOEIC対策教材です。

公式問題集にあるテスト問題は、本番と同じプロセスで作成。

量も質も圧倒的に信頼できる内容です。

また、公式問題集の後半は解答・解説になっていて、リスニング問題のスクリプトと和訳、各問題で出てきた重要表現や簡単な文法・構文の解説があります。

TOEICの問題は、基礎レベルから難問レベルまで幅広く出題されるのが特徴。

700点目標なら基礎レベルで確実に正解を出す練習と、標準レベルへの対応力を上げるのが課題です。

800点以上を目指すなら、解答を導くための論理的思考が求められるタイプの問題を選び、練習することもできます。

さらに、公式問題集の解答・解説に出てくる単語・表現・構文を全て暗記し、リスニング問題のスクリプトを使ってシャドーイングを行えば、900点突破も夢ではありません。

TOEIC L&R公式問題集は、2020年4月現在で6冊発行されています。L&Rを行うなら2〜3冊は持っておきたいところです。

TOEIC対策本を使う際の注意点

ここで、TOEIC対策本を使う際の注意点をいくつか説明しましょう。

TOEICの問題形式別に作られた解説書や問題集、攻略本を使う前に、英語力の土台となる語彙力と文法力、速読量を鍛えるのを忘れないでください。

問題形式別に作られた解説書や問題集の場合、正解するために必要な知識や考え方がコンパクトにまとめられています。

しかし、語彙力や文法力が中学英語以上でないと、全体の理解に結びつかない場当たり的なものになりかねません。

その結果、応用力を伸ばせずスコアも頭打ちになってしまう恐れがあります。

攻略本についても、中学英語(できれば高校英語)レベルをクリアしてから使いましょう。

基本的な英語力がないと、攻略本にある戦略を実践したせいで問題文を誤解して解答を間違えてしまうことがあるからです。

攻略本系の教材でよく紹介される「文章を全部は読まない」というやり方は、英語学習で練習する「スキミング」や「スキャニング」のことです。

しかし、スキミングやスキャニングを効果的に行うには、英語の文章を普通の速度で全部読んだら理解できることが前提。

ゆっくり読んでも分からない文章を飛ばし読みすれば、大体は迷子になって終わりです。

攻略本のテクニックを試す前に、まずはしっかりと英語力を磨きましょう。

リスニングのレベル別勉強法とおすすめ参考書・アプリ・サイト

ここからはリスニングのレベル別勉強法とおすすめ教材を紹介します。

レベルは初心者〜600点台、700〜800点台、900点以上の3レベルです。

TOEIC初心者〜600点台は無料アプリ・サイトを使い倒せ

TOEICで初心者〜600点台の人は、基礎固めを中心とした勉強法がおすすめです。

教材は中学英語の内容を扱ったものにしましょう。

600点未満は無料教材が豊富にあるので、コスパに優れた勉強が可能です。

英検公式サイトの無料過去問で語彙力アップ&音読

第一にオススメなのが、英検公式サイトに掲載されている無料のリスニング問題です。

TOEIC対策なのに英検の教材で勉強するのは奇妙だと思うかもしれません。

しかし、英検5級のリスニング問題は初心者に最適の教材なのです。

しかも公式サイトの過去問では、音声や問題冊子のデータが公開され、音声のスクリプトまで掲載されています。

英検リスニング問題を使った勉強法は、語彙力強化と音読。

問題を通して基本的な英単語をとその音を覚えられます。

<英検リスニング問題を使った勉強法>

  1. 普通にリスニング問題を解き、正答率が6〜8割程度の級から学習を始める
  2. スクリプト(リスニング原稿)を読み、知らない英単語を辞書で調べる
  3. スクリプトを見ながら音声(リスニング音源)を1分ずつ真似して音読する
  4. 音声を聞かなくてもすらすら発音できるようになったら、スクリプトを全部通して10回音読する
  5. あらためてリスニング問題を解き、全問正解できたら次の級に進む(間違えた問題があれば、間違えた問題だけ意味の確認を音読10回行い、もう一度テストする)

準2級の問題も全問正解できるくらいになれば、かなりリスニング力がアップしているはず。

もし3級あたりで辞書を調べても理解できないスクリプトが出てきたら、文法学習を行いましょう。

文法学習については、リーディングの初心者〜600点台向けであらためて解説します。

スマホアプリ「mikan」でサクサク英単語暗記

スマホアプリ「mikan」は、無料で利用できる英単語暗記アプリです。

クイズ形式でサクサク英単語の確認できて、無料なのに音声付き。

TOEICの目標点数に応じた単語学習にも対応しています。

みかんの形をした公式キャラクターがひたすら褒めてくれる点でも人気の高いアプリです。

mikanを使った勉強法は「カードめくり学習」を中心に行います。

カードめくり学習は、「知っている」か「知らない」かのどちらかのボタンを押すだけ。

知らない単語は繰り返し登場するので、最終的には「知っている」を押せるようになります。

<mikanを使った勉強法>

  1. カードめくり学習で単語の音と意味を覚える
  2. 10個の単語全てが「知っている」になったら「テストをする」で4択クイズに答える
  3. 全問正解したら「次の単語へ」をタップ
  4. 同様に学習を進め、そのランクの単語を一通り覚える
  5. 「ランクアップテスト」で合格するまで学習を繰り返す
  6. 次のランクに進めたら、またカードめくり学習から進める

mikanの難点は、カードめくり学習やテストに例文がないこと。

そのため、単語の文中での使われ方は分かりません。

あくまで英単語暗記の補助的な教材として使うようにしましょう。

中学英文法が分かるようになったら「TOEIC presents English Upgrader」で音読

中学の基礎英単語と中学英文法がある程度分かるようになったら、TOEIC公式アプリである「TOEIC presents English Upgrader」で語彙力強化と音読を続けましょう。

English Upgraderは、TOEICがPodcastで配信するエピソードを用いた英語学習アプリ。

無料でエピソードやスクリプトと和訳、単語・表現集をダウンロードできます。

<English Upgraderを使った勉強法>

  1. 「Episodes」でエピソードを1つダウンロードし、目を閉じて課題文(英語)を聞く
  2. 課題文(英語)の頭からスクリプトを見ながらもう一度聞く
  3. そのままエピソードを最後まで流し、重要単語や表現の解説を聞く
  4. 「Phrases」で表現を発音しながら覚える
  5. 「Episodes」でもう一度スクリプトを見て、意味が分かるか確認する
  6. スクリプトの意味が完全に分かるようになったら、課題文(英語)の音声を流しながら、真似して音読する
  7. 音声を聞かなくてもスムーズに音読できるようになったら、さらに音読を10回繰り返す
  8. 次のエピソードをダウンロードし、同様に学習を進める

おすすめ攻略本は『世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part 1-4 リスニング)』

英検準2級のリスニング問題に対応できるようになったら、『世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part 1-4 リスニング)』(新形式問題対応)でリスニング解答のポイントを押さえておくとよいでしょう。

付属CDを繰り返し聞きながらリスニング問題の解き方を身につけられます。

著者は、TOEIC満点取得者で人気英語講師の関正生講師です。

ただ、中学英語ができていないと解説内容を十分に理解するのは難しいでしょう。

リスニング力の基礎を身につけ、リーディング学習も進んできてから読むのがおすすめです。

700〜800点台なら公式問題集やアプリでシャドーイング

今のスコアが700点〜800点台の人は、リスニングの基礎はできているはずです。

あとは聞き取れる英語や長さを増やしていけばよいでしょう。

おすすめの勉強法は、TOEIC公式教材を使ったシャドーイングです。

まずは手軽なシャドーイング教材としてスマホアプリ「TOEIC presents English Upgrader」を使ってみましょう。

前項で紹介済みなので具体的な勉強法やアプリの特徴は割愛しますが、基本的には課題文(英語)の音声を流しつつ、それを追いかけるように真似して発音する練習を繰り返します。

もし課題文の中に分からない表現や文があったら、Phrasesと和訳で確認してからシャドーイングを行うとよいでしょう。

各エピソードで10回以上行うのがおすすめです。

そして、メイン教材として使うのが『TOEIC L&R公式問題集』。

English Upgraderとの違いは3つあります。

  • 公式問題集はテスト本番と同じ形式・手順でスクリプトと音声が作成されているが、English Upgraderには1つのミニトークしかない
  • 公式問題集には設問と解説があるが、English Upgraderには単語・表現集しかない
  • 公式問題集にはどの国の英語で発音されているか明記されているが、English Upgraderにはその表記がない

よりしっかり対策をするなら、最終的には公式問題集を使いましょう。

<公式問題集を使ったリスニング対策の勉強法>

  1. リスニングセクション(またはPart)の問題を解く
  2. 答え合わせをし、解説や和訳を読んで内容を理解する
  3. スクリプトを見ながら音声を聞き、音読をする(すらすら読めるまで)
  4. 音声を流しながら、それを追いかけるように真似して発音する(スクリプトは見ない)
  5. 4を10回は繰り返す

900点以上を狙うならTEDやNetflixがおすすめ

公式問題集を使った音読やシャドーイングを繰り返していると、その問題集のリスニングセクションはやがて全問正解できるようになります。

当然、ヒアリング力も向上しているはずです。

もし、公式問題集6冊全ての勉強を終えてしまったり、途中で気分転換したいと思ったりしたときは、TED TalksやNetflixの動画を使ったシャドーイングもおすすめです。

教材よりも自然な英語を聞き取れるようになりますし、話題が豊富なので語彙力アップもできるからです。

TED Talksはインターネット上でも講演の動画が無料公開されており、英語学習教材として人気です。

英語字幕も日本語字幕もあり、自分の専門や興味に合った話題で学べるのが大きな魅力。

さまざまな国の講演者が話しているので、特定の地域の発音を集中的に学ぶこともできるでしょう。

他方、Netflixは言わずと知れた動画配信サービス。

映画や海外テレビ番組だけでなく、オリジナルコンテンツも充実していて、エンターテイメントとして質の高い作品を配信しています。

他の動画配信サービスだと英語字幕が見られないことも多いのですが、Netflixでは英語作品のほとんどに英語字幕がついており、聞き取った英単語が正しいかどうかのチェックも簡単。

世界で話題になっている番組や時事問題を扱う番組を使えば、生きた英語を学べるでしょう。

TED TalksもNetflixもアプリ版があるので、外出先や隙間時間でも手軽に勉強できます。

<TED TalksやNetflixを使った勉強法>

  1. 英語音声(字幕なし)で動画全体を見る
  2. 日本語吹き替え(字幕なし)で動画全体をもう一度見る(字幕より吹き替えのほうが元のセリフ内容を多く反映しているため)
  3. 英語音声(日本語字幕)でパートごとに動画を見る
  4. 英語音声(英語字幕)でパートごとに音声を真似して発音する
  5. 英語音声(字幕なし)でパートごとにシャドーイングする(10回以上がベスト)
  6. 3〜5を全てのパートで行う
  7. 動画を最初から再生し、最後まで通してシャドーイングを行う

リーディングのレベル別勉強法とおすすめ参考書・アプリ

リスニング対策の中心は音読とシャドーイング。

リーディング対策の中心は、文法力と速読力の強化です。

600点台までは文法力強化を中心に、700点台から文法と速読力強化に取り組みましょう。

900点以上を狙う場合は、スキミングとスキャンニングの練習が必要です。

TOEIC初心者〜600点台は中学英文法参考書と単語アプリで

TOEIC初心者〜600点台の人は、中学英文法や中学英単語に課題が見られる場合が多くあります。

そこで、リーディング対策では、まず中学英文法と中学英単語を習得しましょう。

初心者〜600点台向け単語アプリはmikanやキクタン

中学英単語の習得は、先述したスマホアプリmikanが使えます。

中学1年生レベルの単語から学習したい場合はmikanが使いやすいかもしれません。

英文に触れる機会を増やして文脈の中で英単語を学習するなら、語学教育大手のアルクが出している「キクタン」シリーズがおすすめです。

レベル別にさまざまなキクタンがありますが、まずはBasicやTOEIC 600から使ってみましょう。

キクタンシリーズには書籍判とアプリ版があります。

単語を覚えるときに例文を10回音読することを徹底すれば、どちらを使っても構いません。

アプリ版なら単語テスト機能があるので、クイズ形式が好きな人には向いているでしょう。

アプリ版で例文音読をする場合は、「例文ONLY」モードで学習しましょう。

『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』を使った勉強法

文法学習のおすすめ教材は、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』です。

中学英文法を図解してくれるので、英文の構造と文法知識を楽しく復習できます。

基本的な知識を体系的に習得できるため、短時間でざっと復習するには大変便利です。

<『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』を使った勉強法>

  1. レッスンごとに解説を読む
  2. レッスンの中の英文を書き写し、例文で赤色になっている部分にマーカーを引いたり四角で囲んだりして、文構造をつかむ
  3. 基本練習を解いて答え合わせをする
  4. 基本練習の英文に自分でマーカーを引いたり四角で囲んだりして、文構造を確認する
  5. 基本練習の英文を10回音読する
  6. 基本練習で間違えた問題を解き直す
  7. 1つのセクションの学習終了時は、「復習テスト」で同様に音読と解き直しを行う
  8. 次のセクションに進む

中学英語対応の英文法学習アプリ「早打ち英文法」

英文法の復習で学んだことをテスト形式で復習したい場合は、英文法学習用アプリを使うと効率的。

中学英文法〜高校英文法まで対応しているアプリでは「早打ち英文法」があります。

「早打ち英文法」は、文法項目別に整序英作、空所補充、スペル入力などで英文を完成させていくアプリ。

ネイティブによる正解文の音声もあり、ちょっとした音読・シャドーイング教材にもなります。

無料版で全ての機能を使えますが、少しお金を払って広告表示を消しておくと見やすくなります。

隙間時間に繰り返しテスト、音読、シャドーイングしていきましょう。

700点台〜800点台は高校英文法参考書と1問1答アプリ

700点台〜800点台の中級者向けリーディング対策では、高校英文法の学習が必須です。

その上で、Part 5とPart 6の正答率を上げつつ解答時間を短縮する練習をしましょう。

高校英文法は「総合英語」の参考書で

中級者の文法学習には、高校英文法教材が適しています。

高校英文法と聞くと項目の多さに後退りする人もいるかもしれません。

しかし、中学英文法をしっかり押さえていれば、実質的な学習量は参考書の半分程度です。

中学英文法をマスターしている人は、高校英文法の次の項目を重点的に学習しましょう。

  • 進行形の受動態
  • 完了形のバリエーション
  • 比較構文
  • 分詞構文
  • 関係副詞
  • 仮定法
  • 強調構文
  • 挿入句・省略

高校英文法を体系的に学ぶには、いわゆる「総合英語」の参考書がベストです。

筆者は『総合英語 Forest 7th Edition』を愛用していましたが、残念ながら今は中古でしか入手できません。

Forest以外では、図解による解説で文構造をつかみやすい『高校英文法をひとつひとつわかりやすく』や『総合英語 Evergreen』がおすすめです。

パラパラとめくってみて、「あまりよく分かってなかったなあ」という項目や上記の重点的に学習すべき項目を中心に確認してみてください。

例文を自分の手で書き写したり、練習問題などに取り組んだりして一通りチェックできたら、あとは実践演習に入ってOKです。

Part 5対策にはアプリ「TOEICテスト文法640問」など

文法の実践演習に便利なのは、英文法学習アプリです。

TOEICに特化した文法演習をやる場合は「TOEICテスト文法640問」がよいでしょう。

TOEICと同じ出題形式で、かつ頻出問題に絞った演習ができます。

解説は文法参考書で補う必要はありますが、解答の時間短縮練習に活躍します。

Part 5で出題される語彙や構文問題の対策では「TOEIC L&R TEST 出る単特急 菌のフレーズ」(アプリ版)も人気です。

辞書アプリで定評のある物書堂から出ていて、単語やフレーズを覚えてからテストできますし、ヒアリング教材としても使えます。

Part 6対策はハイパートレーニングシリーズで速読力アップ

英文を単語1つひとつではなく、複数の単語のかたまりで頭から見ていくのが、英文の読解スピードを上げるポイント。

この読み方を「スラッシュリーディング」と呼びます。

Part 6対策では、速読力アップのためにスラッシュリーディングができるようになりましょう。

スラッシュリーディングの練習には、大学受験用教材である「ハイパートレーニング」シリーズがおすすめです。

問題は解かず、「速読トレーニング」のページと付属CDを中心に使います。

<ハイパートレーニングシリーズを使った勉強法>

  1. 問題英文の白文を読んで、内容を理解する
  2. 全訳を読んで、理解した内容が正しいか確認する
  3. 速読トレーニングのページを見て、自分が誤解した単語や表現をチェックする
  4. 速読トレーニングのページを見ながら、付属CDを使ったリピートトレーニングを行う(3〜5回)
  5. 付属CDでナチュラルスピードの音声を聞きながら、英語の白文を読む
  6. 付属CDのナチュラルスピードの音声を真似して、英語の白文を見ながら音読する(10回)

リピートトレーニングをさぼると音読で挫折しやすいので注意してください。

音読がスムーズにできるようになったら、シャドーイング教材として使うのも効果的です。

900点以上に必要なPart7対策ができる問題集・アプリと勉強法

すでにTOEICで900点を取得し、さらに上を目指すなら、Part 7対策がポイントになります。

Part 7対策に最も適しているのはTOEICの公式問題集。

Part 7にかかる時間を短縮するには、スキミングとスキャニングの練習も不可欠です。

スキミングとは、文章全体をざっと読んで概要を把握するスキル。

スキャニングは、必要な情報を文書の中から拾い出すスキルです。

2つのスキルを使うには、語彙力と文法力があることが大前提です。

スキミングの練習をする際は、「文書のどこに着目すれば概要をつかみやすいか」を意識しましょう。

たとえば、固有名詞、数字、文書のタイトル、文書が作成された目的などです。

スキャニングは、各問題の設問で聞かれている情報を問題文の中から探し出すときに行います。

2つのスキルは実戦を通して習得していくのが近道。

公式問題集のPart 7の問題を使って、以下のように解いていきましょう。

<Part 7でのスキミングとスキャニングの使い方>

  1. 設問を読む(選択肢は読まない)
  2. 問題文をスキミングする(複数の文書の場合は、全ての文書に一通り目を通す)
  3. 各設問についてスキャニングを使って答える(欲しい情報が書いてある文書を特定し、その文書の一部だけを精読する)

慣れてくれば、問題文のスキミングと設問に答えるためのスキャニングだけで解けるようになります。

Part 7対策をアプリでやりたい場合は、POLYGLOTSの「TOEIC Part 7 得点アップ問題集」も便利です。

1つの文書に対して設問1つという簡易版ですが、解答時間を計測してくれます。

公式問題集ではレベルが高いと感じたら、POLYGLOTSを試してみてください。

忙しい社会人の勉強時間と勉強方法!朝活や隙間時間の有効活用

ここまで紹介してきた勉強法は、比較的じっくり取り組む必要のあるやり方が中心。

しかし、忙しい社会人の場合、勉強法だけでなく効率的な時間の使い方も求められています。

脳のゴールデンタイムに勉強しよう

忙しいと緊急でないタスクは後回しになりがち。

TOEICの勉強は緊急でないタスクの最たるものかもしれません。

やっと仕事が終わって勉強しようと思っても、疲れ切った頭では入るものも入らないのが実状です。

そこで、効率的に勉強を進めるためにも、脳のゴールデンタイムにTOEIC対策を行いましょう。

朝型体質の場合、脳のゴールデンタイムを使うのはとても簡単。

早朝に起きて仕事が始まるまでの1〜2時間をTOEIC対策に充てればいいのです。

勉強内容は、暗記モノよりも文法学習や問題演習といった理解を伴うものがおすすめ。

朝は雑念が少ないため、1人で集中するには快適かつ効率的な時間です。

夜型体質の場合は、寝る1〜2時間前が脳のゴールデンタイムです。

難しい問題を解いたり考えたりするより、暗記モノに取り組みましょう。

睡眠が記憶の定着を助けてくれます。

理解を伴う学習は週末などにまとめてやっておき、平日はその復習・暗記に充てましょう。

練習問題は隙間時間に!リスニングとPart 5を得点源にするアプリ

アプリを使えば、ちょっとした休憩時間や待ち時間にもTOEIC対策ができます。

特にPart 5は1問あたり数十秒で解けるため、隙間時間の利用に適しています。

Part 5の問題演習ができる有名な問題集は「1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!」シリーズ。

書籍版が圧倒的に有名ですが、近年アプリ版もリリースされました。

Part 6の問題もあるので、少し時間に余裕のある場合は取り組んでみるとよいでしょう。

他に、先述した「TOEICテスト文法640問」なども便利です。

模擬テストは休日の13時〜15時に実施

TOEIC対策を一定期間続けたら、休日にセルフ模擬テストを実施しましょう。

使用する教材は公式問題集がベストですが、すでに公式問題集の全ての問題を解いてしまっている場合は、他の模擬テストタイプの対策本でも構いません。

重要なのは、試験当日のスケジュールと同じように行動すること。

セルフ模擬テストは13時に開始して15時に終了しましょう。

いつ朝食や昼食をとるのかも含めてシミュレーションしておくと、テスト本番の時間感覚がつかみやすくなります。

TOEIC試験直前期は公式問題集で総仕上げ!

いよいよTOEIC試験直前期を迎えたあなた。

やるべきことは徹夜の詰め込み勉強でも新しい参考書の衝動買いでもありません。

これまで使ってきた教材で知識とスキルの総仕上げをしましょう。

もし公式問題集を使った対策を行ってきたなら、公式問題集を徹底的に解き直し、知らない単語や表現、構文を減らしていきます。

また、時間配分を決めて、その時間内に解ききる練習をしましょう。

600点突破を目指す人は7割の正答率、800点突破を目指す人は8〜9割の正答率、900点突破を目指す人は9割以上の正答率が必要です。

目標達成を目指し、最後まで繰り返し取り組みましょう。

まとめ

いろいろな教材を紹介してきましたが、結局のところTOEIC対策の勉強法はシンプルです。

リスニングの勉強法は音読とシャドーイング、リーティングの勉強法は文法学習と音読を用いた速読力強化。

いずれも「何度も繰り返す」ことで、発音や単語・表現、構文、英文の読み方が身につきます。

900点以上を狙うにはスキミングやスキャニングが必須ですが、2つを使いこなすには土台となる英語力が必須です。

ここで紹介した教材や勉強法を参考に繰り返し学習し、ぜひ目標スコアを突破してください。

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