まじめに勉強します!アメリカの大学生活

アメリカの大学生

映画やドラマで見るアメリカの大学生は、パーティーにデート、クラスをサボって遊び放題・・・そんな印象を持っている人も、きっと多いでしょう。

ところが、実際のアメリカの大学生はどんな学部であれ、まじめに勉強している人がほとんど。山のような課題やレポートと格闘しながら、地味に学生生活を送っている人たちが多いのです。

今回はそんな「リアルなアメリカの大学生活」についてお届けします。

入るのは簡単、出るのが大変

TOEICに向けて勉強中のノート
日本だと、大学生活において一番の難関は、まず入学試験を突破することですよね。センター試験を受けて、それから各大学・学部ごとに受験をする。合格するために高校生活は勉強に明け暮れるわけです。

ところがアメリカの場合は事情がガラッと変わります。大学入学に際して受けるテストは、基本的には日本のセンター試験のような共通テストだけで、学校ごとの入学試験はありません。希望校に提出する願書は受験者の基本情報を記入した指定フォームと、高校からの推薦状、学校が指定するテーマについてのエッセイ(小論文)のみということがほとんどです。

共通テストにしても、高校の授業をきちんと履修していれば点数はきちんと取れるような、さほど難しいものでもないので、予備校に通ってまで準備する生徒は少数派。アメリカの大学は、このように入学するのはさほど難しくありません。

ところが、入学できても卒業するのが一苦労なのです・・・。

遊ぶひまがない!実際の大学生活

では実際、学生生活が始まってみるとどうなのでしょうか?アメリカの大学も日本の大学と同様、教養課程、専門課程があり、初めは一般教養から始まります。しかし、体育などほんの一部の科目を除き、「楽なクラス」はほぼありません。

どんなクラスでも毎回の宿題に教科書を30~40ページ読んでくるのは当たり前。毎回レポート提出、美術のクラスでは作品提出を求めるクラスも珍しくありません。また、実験を伴う理系のクラスや、ビジネス科目ではグループワークの課題を出されることもあります。テストも頻繁にあり、単語帳の登場回数が増えるのも、アメリカでは大学生になってからです。

いかに履修クラスが高校生に比べて少なかろうと、全てのクラスでここまで宿題を出されると、大学生に遊んでいる余裕はありません。アメリカの大学ではほとんどの学生が寮生活を送りますが、これも友達とパーティーをするためではなく、一緒に集まって勉強をさせるためなんだと思えるほど。そして成績が大学の指定する水準を下回ると、すぐに警告が出され、次学期で改善できなければ退学処分が待っています(筆者の通った大学ではそうでした)。

・・という環境の中、筆者の大学ではレポートや大きな試験の季節になると、明け方まで勉強し、男女関わらずほぼ寝起き姿のまま、寮から朝のクラスに向かう友人も大勢いました。卒業するまでが本当に大変、それがアメリカの大学なのです。

ハメを外すときは思いっきり

ではアメリカの大学生は全然遊ばないのか?というと、やっぱりそんなこともありません。週末、金曜日と土曜日だけはハメを外して騒ぎます。日ごろの勉強生活でたまりにたまったストレスを発散するかのごとく、金曜の授業後から日曜の朝までは、それこそ映画で見るような大騒ぎが繰り広げられます。

大騒ぎするのも、おしゃれをして街中に繰り出すというよりは、スエット姿で出入りできる寮の誰かの部屋に集まったり、学校主宰のパーティーで騒いだり、飲酒年齢に達していれば(アメリカは21歳)学校近くのバーに行って飲んだりと、日本の大学生に比べると比較的地味に思える遊び方。誰かに見せびらかしたり、おしゃれを競ったりというよりは、本当に自分の楽しみのため、気分転換のために騒いでいるという印象です。

けれど日曜の朝には、夢から覚めたように月曜からの日常に備えて勉強漬けの日々に戻る。そんな1週間を過ごしているのです。

おわりに

どうでしたか?アメリカの大学生活、意外に思われたでしょうか?その代わりといってはなんですが、アメリカの高校生は勉強するより良く遊んでいるように見えます。日本とは逆転しているかのようですね。

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この記事を書いたライター

佐々木希世

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高校からの10年をアメリカで過ごし帰国。外資系コンサルティング会社や大学院勤務を経て、コミュニケーション設計のプロフェッショナルとして独立。職場における関係者間の意思疎通をスムーズに行うことで生産性を上げる方法などを、著書やワークショップを通じて提供している。フリーライターとしてもビジネス書からママ向けオンライン・マガジンへの寄稿など、幅広い分野で執筆活動を行っている。

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