自分の声で伝える勇気をもらえる映画『英国王のスピーチ』で英語学習

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2010年公開、トム・フーパー監督による実話をもとにした英国ドラマ。
主演はコリン・ファース(ジョージ6世)とジェフリー・ラッシュ(スピーチセラピストのライオネル)。

吃音に悩む英国王ジョージ6世が、第二次世界大戦前夜に“国民に向けて声を届ける”という重責に挑む物語です。
言葉を通して自信を取り戻していく過程が感動的で、アカデミー賞でも作品賞を受賞しました。

発音やスピーチの練習シーンが多く、英語学習者にとって「スピーキングの心理的ハードルを越える」きっかけになる映画です。

“Because I have a voice!”
(だって、私には声がある!)

王妃エリザベスが「あなたは話すのが怖いのね」と言ったとき、
ジョージが感情を爆発させるように言い返すセリフ。

・voice:「声」だけでなく「存在」「意見」の象徴。
彼がこの言葉を口にする瞬間、初めて“話すこと=自分らしく生きること”を自覚する。
英語ではシンプルながらも、“自分の存在を認めろ”という強い自己肯定が感じられる、魂がこもった名言です。

🗝 応用フレーズ
You have a voice. Don’t be afraid to use it.
(あなたには声がある。使うことを恐れないで。)

“Listen to me… because I have a right to be heard.”
(私の話を聞いてくれ。聞いてもらう権利があるんだ。)

ジョージがライオネルに怒りをぶつける場面。

・have a right to …:「〜する権利がある」
“声”だけでなく、“人としての尊厳”を求める訴え。直訳の「聞いてもらう権利」以上に「人として認めてほしい」という意味合いも含まれます。
この一言が、映画のテーマである「話す勇気」を象徴しています。

“You don’t need to be afraid of the thing you were born to do.”
(生まれ持った使命を、恐れる必要はないんだ。)

ライオネルがジョージを励ますセリフ。

・be afraid of …:「〜を恐れる」

・born to do …:「〜するために生まれた」

英語としても響きが美しく、モチベーションフレーズとして覚えておきたい一文。“born to do” は 運命・使命のニュアンスを含み、英語ではよく「鼓舞の言葉」として使われます。

英語表現としてのワンポイントアドバイス

🎤 1. “Voice” は「声」以上の意味を持つ
英語では “voice” が「意見」「存在」「力」を象徴します。
例:Find your voice.(自分の声=個性を見つけよう。)

🎧 2. スピーチ英語の基本:リズムと息継ぎ
映画の発音練習シーンでは、
一文を短く区切る
息を止めずに“流れるように”話す
ことが繰り返されています。

💬 3. “Have a right to …” の使い方
Everyone has a right to dream.(誰もが夢を見る権利がある。)
形式的だけど、強くて温かい英語。

まとめ

『英国王のスピーチ』は、言葉に勇気を与えてくれる映画

発音・スピーチ・人前で話す練習に最適
“声”の持つ力や、英語のリズム感を体感できる
英語学習者には 中級者向け(スピーキングに苦手意識がある人に特におすすめ)

“Because I have a voice.”
――この一言は、英語を学ぶすべての人へのエールでもあります。
“間違ってもいい”、自分の声で伝える勇気を教えてくれる映画です!

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