「TOEICリスニングが全く聞き取れない…」
「勉強しているのにスコアが伸びない…」
そんな悩みを抱えていませんか? TOEICリスニングは正しい勉強法で取り組めば、確実にスコアアップできるセクションです。この記事では、初心者から上級者まで、レベル別のTOEICリスニング対策法を徹底解説します。
TOEICリスニングで最速スコアアップする3ステップ

TOEICリスニングでスコアを上げるには、以下の3つを順番に実践してください:
ステップ1: TOEIC頻出単語1,500語を「音」で覚える(1〜2ヶ月)
- 読めるだけでは不十分。正しい発音で覚える
- 『金のフレーズ』など音声付き教材必須
- 100点アップするにはこちらは最低限
ステップ2: ディクテーション+シャドーイングで「聞く→理解」を高速化(2〜3ヶ月)
- 公式問題集を使った毎日30分の練習
- 聞き取れない部分を徹底的につぶす
- 3ヶ月で150〜200点アップが目安
ステップ3: TOEIC形式の問題演習で解答テクニックを習得(1〜2ヶ月)
- Part別の先読み・時間配分を体得
- ひっかけパターンを知る
- 最後の50〜100点を積み上げる
具体的な方法を詳しく解説していきましょう。
TOEICリスニングが聞き取れない3つの原因【まず診断】
あなたのTOEICリスニングが伸びない原因は、この3つのどれかです。
原因1: 単語・文法の知識不足(最も多い)
症状:
- Part 1・2で半分も取れない
- 単語は見れば分かるが、聞くと分からない
- TOEICリスニング300点未満
対策: まず単語・文法の基礎固め → 次章で詳述
原因2: 英語の音声変化を知らない
症状:
- Part 3・4で話についていけない
- ゆっくりなら聞き取れる
- TOEICリスニング300〜400点
具体例:
- “Check it out” → 「チェケラゥ」に聞こえる
- “Did you” → 「ディジュ」
- “going to” → 「ゴナ」
対策: シャドーイング・音読で音声変化に慣れる → 第4章で詳述
原因3: TOEIC特有のパターンに不慣れ
症状:
- 英語は聞き取れるがスコアが伸びない
- Part 3・4で時間が足りない
- TOEICリスニング400点以上で停滞
対策: 設問先読み・解答テクニックの習得 → 第5章で詳述
【レベル別】TOEICリスニングの具体的勉強法
TOEICリスニング300点を目指す方
現状: 基礎的な英語力が不足している状態
期間: 3ヶ月(1日1時間)
到達目標: 基礎単語・文法の習得+Part 1・2で8割正解
やるべきこと①:中学英文法の総復習【最優先】
TOEICリスニングで最も重要なのは、実は中学レベルの英文法です。
使用教材:
- 『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』(学研プラス)
- 価格:2,500円税込
学習手順:
- 1日1章(30分)を読む
- 例文を必ず音読(5回以上)
- 簡単な文を自分で作ってみる
- 音声を聞いて発音を確認
重要: 文法は「理解する」だけでなく「使える」レベルまで到達させる。音読が鍵。
やるべきこと②:超基礎リスニング(Part 1・2のみ)
使用教材:
- YouTubeの無料英語学習動画
- TOEICアプリの無料問題
学習手順(毎日20分):
- Part 1・2の易しい問題を1日5問解く
- 間違えた問題は、スクリプトを見て音読10回
- 音声だけで完璧に聞き取れるまで繰り返す
この段階では聞き流しNG。1文1文を丁寧に理解する。
TOEICリスニング300〜400点を目指す方
現状: 基礎はあるが、スピードについていけない
期間: 3〜4ヶ月(1日1〜1.5時間)
到達目標: Part 1・2で9割、Part 3・4で6割正解
やるべきこと①:TOEIC単語1,000語の完全習得
使用教材:
- 『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』(朝日新聞出版)
- 価格:979円税込
学習手順(毎日30分):
- 音声を聞きながら単語を見る
- 音声を真似して発音する
- 例文も音読する
- 1週間で100語、6週間で600語
ポイント:
- 「見て分かる」ではなく「聞いて分かる」が目標
- 発音できない単語は聞き取れない
- 通勤時間にスマホアプリで聞くだけでもOK
3週間で1周、3ヶ月で3周すれば完璧に定着します。
やるべきこと②:ディクテーション【効果絶大】
ディクテーション=聞いた英語を書き取る練習。TOEICリスニング対策で最も効果的な勉強法の1つ。
使用教材:
- 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集12』
- 価格:約3,630円
- 本番と同じ音声・同じ難易度
やり方(毎日30分):
- Part 2の問題1問を聞く
- 聞き取れた部分を書き出す
- もう一度聞いて追加で書く
- スクリプトで答え合わせ
- 聞き取れなかった部分を10回音読
ポイント:
- 最初は1問に10分かかってもOK
- 完璧に聞き取れるまで繰り返す
- 聞き取れない理由(単語、音声変化、速度)を分析
やるべきこと③:シャドーイング入門
シャドーイング=音声の後を追って発音する練習。リスニング力が飛躍的に向上。
初心者向けのやり方(毎日20分):
- スクリプトを見ながら音声を聞く
- スクリプトを見ながら音声と同時に音読(オーバーラッピング)
- 慣れたら、音声を聞きながら0.5秒遅れで発音(シャドーイング)
使用教材: ディクテーションで使った公式問題集でOK
コツ:
- 最初は難しくて当たり前
- 完璧を目指さず、70%聞き取れればOK
- 1ヶ月続ければ劇的に変わる
TOEICリスニング450点以上→満点(495点)を目指す方
現状: 基礎は完成、さらなる精度アップを目指す
期間: 6ヶ月以上(1日2時間)
到達目標: 全パートで95%以上正解
やるべきこと①:1.2〜1.5倍速での練習
通常速度より速い音声で練習することで、本番が簡単に感じられます。
方法:
- スマホの再生速度変更機能を活用
- 『英語の友 旺文社リスニングアプリ』(無料)
- 300冊以上の教材対応
- 0.5〜2倍速まで調整可能
練習法:
- 1.2倍速でシャドーイング
- 慣れたら1.5倍速に
- 週に1回、通常速度で解いて実力確認
やるべきこと②:難易度の高い教材での演習
おすすめ教材:
- 『キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 990』(アルク)
・満点に必要な1,120語
・4か国発音の音声付き - 『TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 990点制覇』(東進ブックス)
・1回10分×24回のミニテスト
・本番より難しい問題で訓練 - 『極めろ! TOEIC L&R TEST 990点 リスニング特訓』
・12問×50セット(計600問)
・上級者がミスする問題を厳選
やるべきこと③:コピーイング
コピーイング=英文を暗記して再現する。最上級のリスニング訓練。
やり方:
- シャドーイングで完璧になった英文を選ぶ
- 音声を聞かずに暗唱する
- 発音・イントネーションも完璧に再現
- 1日1つの英文を完璧にする
効果:
- 英文構造が体に染み込む
- ネイティブの発音・リズムが身につく
- リスニング時の理解速度が爆速に
TOEICリスニング パート別攻略テクニック

Part 1(写真描写問題)攻略法
問題数: 6問 / 難易度: ★☆☆☆☆ / 目標正解率: 100%
Part 1はTOEICリスニングで最も易しいパート。ここでの失点は非常にもったいないです。
解答の流れ(1問10秒)
- 写真を5秒で観察
・人物:人数、動作、服装、位置関係
・物:配置、状態(開いている/閉まっている等) - 選択肢を聞きながら消去法
・4つ中3つは明らかな間違い
・1つでも聞き取れれば正解可能 - 即答してマーク、次の問題準備
Part 1頻出表現(必須暗記)
- 進行形: wearing(着ている), holding(持っている), standing(立っている)
- 受動態: being displayed(展示されている), being arranged(配置されている)
- 完了形: has been placed(置かれている)
ひっかけパターン
パターン1: 音が似た単語
- copy(コピー)/ coffee(コーヒー)
- price(価格)/ prize(賞)
パターン2: 写真の一部だけ正しい
- 写真:机の上に本とペンがある
- 誤答例:”A pen is on the desk.”(ペンだけ言及→不完全)
- 正解例:”Some items are on the desk.”(全体を表現)
人がいない写真の対策
風景・物だけの写真は、何に注目すべきか分かりにくいです。
対策:
- 写真全体を見る(細部より全体)
- 選択肢を先に聞いてから写真確認
- 選択肢の動詞・前置詞に注意
例題: 海辺に船が浮かんでいる写真
- ❌ “The boat is moving.”(動いているか不明)
- ⭕ “A boat is floating on the water.”(状態の描写)
Part 2(応答問題)攻略法
問題数: 25問 / 難易度: ★★☆☆☆ / 目標正解率: 350点以下→60% / 450点以上→85%
Part 2はTOEICリスニングで最も集中力が必要なパート。選択肢が印刷されていないため、聞き逃しは致命的です。
解答のコツ
最重要: 最初の1〜2語を絶対に聞き逃さない
最初の疑問詞で答えの方向性が決まります。
| 疑問詞 | 答える内容 | 例 |
| When | 時間 | “Next Monday.” |
| Where | 場所 | “In the conference room.” |
| Who | 人 | “Mr. Johnson will.” |
| What | 物・事 | “The sales report.” |
| Why | 理由 | “Because we need more data.” |
| How | 方法・程度 | “By email.” |
Part 2で9割取るための必須知識
1.間接的な応答に慣れる(超重要)
TOEICリスニングのPart 2では、直接的な”Yes/No”で答えることは少ないです。
例題1:
Q: “Haven’t you finished the report yet?”(レポートまだ終わってないの?)
- ❌ “No, I haven’t.”(こういう直接的な答えは少ない)
- ⭕ “I’m almost done.”(もうすぐ終わる=間接的にNoの意味)
- ⭕ “I’ll have it ready by 3.”(3時までに用意する=間接的にNoの意味)
例題2:
Q: “Do you know where the meeting is?”(会議どこか知ってる?)
- ❌ “Yes, I do.”(これだけで終わることは稀)
- ⭕ “It’s in Conference Room B.”(場所を答える)
- ⭕ “Check your email.”(メール確認して=間接的な答え)
2.否定疑問文・付加疑問文(頻出)
- “Didn’t you receive my email?”(メール受け取ってない?)
- “The meeting is at 3, isn’t it?”(会議3時だよね?)
対策: Yes/Noで答えないパターンがほとんど。内容で判断
3.選択疑問文
- “Would you like coffee or tea?”(コーヒーと紅茶どっち?)
- 答え:”Coffee, please.”(どちらかを選ぶ)
Part 2のひっかけパターン
パターン1: 同じ音の単語を使った誤答
Q: “Where can I make copies?”(どこでコピーできる?)
❌ “I’d like some coffee.”(coffeeとcopyの音が似ている)
パターン2: 質問の単語を繰り返す誤答
Q: “When is the deadline?”(締切いつ?)
❌ “The deadline was extended.”(deadlineを繰り返すだけ)
Part 3(会話問題)攻略法
問題数: 39問(13セット×3問)/ 難易度: ★★★☆☆ / 目標正解率: 450点→60% / 600点→75%
Part 3からTOEICリスニングは長文になります。設問の先読みが生命線です。
絶対に守るべき解答の流れ
《音声が流れる前》
- 設問3つを10秒で読む
・誰が、何を、いつ、どこで を把握
・キーワードに線を引く - 選択肢は読まない(時間がない)
- 設問の答えが出たら軽くマーク《音声が流れている間》
・完全にマークすると次を聞き逃す
・薄く印だけつける - 3問分の答えを探す
- 8秒でマークを完成させる 《音声終了後》
- すぐに次のセットの設問を先読み
Part 3で差がつく上級テクニック
テクニック1: 図表問題の対策
2016年以降、図表を見て答える問題が追加されました。
図表の種類:
- 価格表、スケジュール、地図、グラフなど
攻略法:
- 音声前に図表を5秒で確認
- 項目・数字を軽く頭に入れる
- 音声で該当箇所が言及される
- 音声と図表を照合して解答
例:
- 音声:”The budget for marketing is $50,000.”
- 図表:予算表を見て該当項目を探す
テクニック2: 意図問題の対策
“Why does the man say ‘○○’?”(なぜ男性は○○と言っているか?)
対策:
- 前後の文脈から判断
- 単語の意味ではなく「意図」を読み取る
例:
- 発言:”That’s interesting.”
- 意図:興味がない(皮肉)/ 本当に興味がある → 前後で判断
Part 3の頻出トピック
- オフィスでの会話(50%)
- 電話での会話(20%)
- 買い物・サービス(15%)
- その他(15%)
対策: 各トピックの頻出表現を覚えておく
Part 4(説明文問題)攻略法
問題数: 30問(10セット×3問)/ 難易度: ★★★★☆ / 目標正解率: 450点→55% / 700点→80%
Part 4はTOEICリスニング最難関。1人の長いトークを聞いて設問に答えます。
Part 4の特徴
よく出るトピック:
- 電話メッセージ(30%)
- 社内アナウンス(25%)
- 広告・宣伝(20%)
- ツアーガイド・説明(15%)
- ニュース・放送(10%)
Part 4攻略の3つのポイント
ポイント1: 最初の1文で話題を特定
トークの最初の1〜2文で話題が提示されます。
例:
- “Thank you for calling City Bank.”→ 電話メッセージ
- “Attention, all employees.”→ 社内アナウンス
- “Welcome to our factory tour.”→ ツアーガイド
ポイント2: 数字・固有名詞をメモ
Part 4では具体的な情報が問われます。
メモすべき情報:
- 日時:3 PM, Monday, June 5th
- 場所:Room 301, Main Building
- 人名:Mr. Johnson, Department Manager
- 数字:$500, 20%, 3 items
ポイント3: 最後に重要情報が来る
トークの締めくくりに、行動を促す情報が出ることが多いです。
例:
- “Please call extension 2345.”
- “Visit our website for details.”
- “The deadline is Friday.”
TOEICリスニングおすすめ教材・アプリ

【必須】公式問題集
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』(国際ビジネスコミュニケーション協会)
- 価格:3,630円税込み
- 本番と全く同じ形式・同じスピーカー
- 2回分の模試(400問)
- 解説・音声ダウンロード付き
使い方:
- まず時間を測って本番形式で解く
- 答え合わせ+分析
- 聞き取れなかった部分をディクテーション
- 全文シャドーイング
- 1週間後にもう一度解く
重要: 何冊も買うより、1冊を完璧にする方が効果的
【必須】単語帳
初心者(〜500点):『銀のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』(朝日新聞出版)
- 価格:979円
- 基礎〜中級の1,000語
- 音声無料ダウンロード
- TOEICリスニング300点レベルに最適
中級者以上(500点〜):『金のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)
- 価格:979円
- TOEIC頻出1,000語
- TOEICリスニング400点レベルに最適
- 発音記号・例文付き
上級者(800点〜満点):『キクタン990』
『キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 990』(アルク)
- 価格:1,760円
- 満点に必要な1,120語
- 4カ国発音対応
- 満点取得者の8割が使用
【推奨】アプリ
1. Santaアルク(サンタアルク)
- 価格: 月額5,980円 年額22,980円(無料体験あり)
- 評価: ★★★★★
特徴:
- AIが苦手分野を分析
- 問題数3,000問以上
- スキマ時間学習に最適
こんな人におすすめ:
- 効率重視の社会人
- 独学で挫折した経験がある人
2. 英語の友(旺文社)
- 価格: 基本無料(プレミアム月額1,800円)
- 評価: ★★★★☆
特徴:
- 300冊以上の教材対応
- 再生速度0.5〜2倍速調整
- シャドーイング・ディクテーション機能
- オフライン再生可能
こんな人におすすめ:
- 手持ちの参考書を活用したい人
- 倍速練習をしたい上級者
【上級者向け】難問対策教材
『TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 990点制覇』(東進ブックス)
- 価格:1,650円
- 1回10分×24回のミニテスト
- 本番より難しい設定
- 毎日続けやすい構成
『極めろ! TOEIC L&R TEST 990点 リスニング特訓』
- 12問×50セット(600問)
- 満点を逃す原因となる難問を厳選
- 高得点者の弱点を徹底攻略
TOEICリスニング よくある質問

Q1: TOEICリスニングは毎日何時間勉強すれば良いですか?
A: 最低30分、理想は1〜2時間です。
スコア別推奨時間:
- 300→500点: 1日1時間×3ヶ月
- 500→700点: 1日1.5時間×3ヶ月
- 700→満点: 1日2時間×6ヶ月
ただし「毎日続けること」が最優先。30分でも毎日続ければ必ず効果が出ます。
Q2: 聞き流しは効果がありますか?
A: 初心者〜中級者には効果なし。上級者のみ有効。
効果がある学習法:
- ディクテーション(書き取り)
- シャドーイング(音声の後追い発音)
- 精読後の音読
効果が薄い学習法:
- BGMとして流す聞き流し
- 理解せずに聞くだけ
理由:脳は「注意を向けたもの」しか学習しません。
Q3: どのくらいで効果が出ますか?
A: 正しい方法で3〜4ヶ月で変化を実感できます。
学習期間別の変化:
- 1〜2ヶ月目: あまり変化なし(正常)
- 3〜4ヶ月目: 「聞き取れる!」と実感
- 6ヶ月〜: 大幅スコアアップ
重要: 最初の2ヶ月は「種まき期間」。効果を感じなくても継続すること。
Q4: 独学でTOEICリスニング満点は取れますか?
A: はい、独学でも満点は十分可能です。
独学成功者の共通点:
- 公式問題集を最低3冊完璧にした
- 毎日2時間×6ヶ月以上継続
- 単語・文法の基礎が完璧
- シャドーイング・ディクテーションを徹底
ただし: 短期間で結果を出したい場合は、オンライン英会話やコーチングの併用も検討しましょう。
Q5: TOEICリスニングとリーディング、どちらを優先すべき?
A: リスニングを優先してください。
理由:
- リスニングの方がスコアが伸びやすい
- リスニング学習は単語・文法も同時に鍛えられる
- リスニング力向上→リーディング速度も上がる
ただし、中学レベルの単語・文法が欠けている場合は、まずそちらを1〜2ヶ月で固めてからリスニング対策に移行してください。
Q6: Part 3・4が全く聞き取れません。どうすれば?
A: 設問の先読み+部分的に聞き取る戦略に切り替えてください。
具体的な対策:
- 全部聞き取ろうとしない
・長文を全て記憶するのは不可能
・設問に関係する部分だけ集中 - 設問を先読みして「何を聞くか」を明確に
・“What does the man suggest?” → 男性の提案を聞く
・“When will the event take place?” → 日時を聞く - キーワードが聞こえたら集中
・However, But → 話の転換点
・First, Second → 順序の説明
・Unfortunately, Fortunately → 重要情報 - 聞き取れなくても次に進む
・1問悩んで3問落とすより、切り替えて2問取る
Q7: 4カ国の発音の違いが聞き取れません
A: 公式問題集で各国の発音に慣れるのが最速です。
各国の発音の特徴:
アメリカ英語:
- 最も聞き取りやすい
- Rの音が強い:”car” → 「カー」
イギリス英語:
- Rをほとんど発音しない:”car” → 「カー」
- “can’t”の発音が「カーント」
オーストラリア英語:
- “today”が「トゥダイ」に聞こえる
- Aの音が「アイ」に近い
カナダ英語:
- アメリカ英語に近い
- “about”が「アバウト」より「アブート」に近い
対策:
- 公式問題集で各国の発音を聞き比べる
- どの国の発音が苦手か把握
- その国の発音を重点的にシャドーイング
TOEICリスニング学習で絶対にやってはいけない3つのこと
やってはいけないこと1: 聞き流し学習
理由: 脳は「意識を向けたもの」しか学習しません。
BGMとして英語を流しても、リスニング力は向上しません。むしろ時間の無駄です。
正しい方法:
- 1文1文を理解しながら聞く
- 聞き取れない部分をスクリプトで確認
- 完璧に聞き取れるまで繰り返す
やってはいけないこと2: 教材の乱立
よくある失敗パターン:
- 単語帳を3冊買って全部中途半端
- 問題集を10冊買って1冊も終わらない
正しい方法:
- 単語帳は1冊を完璧に(金のフレーズで十分)
- 問題集は公式問題集を徹底的に
- 1冊を5周する方が、5冊を1周するより効果的
やってはいけないこと3: 完璧主義
よくある失敗:
- 全ての単語を覚えようとして挫折
- 100%聞き取れるまで次に進めない
正しい考え方:
- 70〜80%の理解で次に進む
- TOEICリスニング満点者でも全単語は聞き取れていない
- 大意が理解できればOK
最後に: TOEICリスニングは「正しい努力」で必ず伸びる
TOEICリスニングでスコアが伸びない理由は、才能やセンスではありません。
原因は以下の3つだけ:
- 基礎(単語・文法)が不足している
- 正しい学習法を知らない
- 継続できていない
この記事で紹介した方法を、最低3ヶ月間、毎日継続してください。
あなたのTOEICリスニングスコアアップを心から応援しています。












