2016年公開、ディズニーの大ヒットアニメーション映画。
監督はバイロン・ハワード&リッチ・ムーア。
うさぎの新米警官ジュディ・ホップスが、キツネの詐欺師ニック・ワイルドと手を組み、
ズートピア都市で起こる失踪事件の真相に迫る物語です。
かわいい動物キャラのお話…と思いきや、
差別、偏見、多様性、努力、友情――
大人が観ても刺さる社会性のあるテーマが描かれています。
英語もクリアで聞き取りやすく、日常会話表現がたくさん登場するので、
英語学習者にとても人気の作品です。
“Anyone can be anything.”
(誰でも、なんにだってなれる。)
作品全体のテーマそのもの。
ジュディが子どもの頃から信じ続けてきた言葉です。
- anyone:誰でも
- anything:なんでも
とてもシンプルなのに、心に響く普遍的な英語で、「夢をあきらめない」というメッセージをストレートに表現しています。
日本語より英語の方が曖昧さが少なく、力強い断言に感じますね。
🗝 応用例
You can be anything you dream of.
(夢見るものなら、どんなものにだってなれるよ。)
“It’s called a hustle, sweetheart.”
(これは“商売”っていうんだよ、お嬢ちゃん。)
ニック・ワイルドがジュディに言う、有名な皮肉セリフ。ニックのキャラクター性がそのまま表れています。
“It’s called 〜.”は、説明するときの非常に便利な構文です。
- hustle:詐欺・手口・ビジネス(くだけた言い方)
- sweetheart:皮肉や軽い挑発として「お嬢ちゃん」的に使われる
ニックの“優しさと皮肉のミックス” が絶妙な英語。
日常会話でも皮肉表現として登場するリアルな語彙です。
🗝 例文
Relax. It’s just a hustle.
(落ち着けよ。ただの手口さ。)
“Life’s a little bit messy.”
(人生って、ちょっとめちゃくちゃなものだ。)
終盤にジュディが語るセリフ。
子ども向け映画とは思えないほど深い人生観が込められています。
- messy:ごちゃごちゃした、うまくいかない
完璧ではない人生を肯定する、優しくてあったかい英語。日本語より英語の方が柔らかく、寄り添うようなニュアンスです。
“a little bit” の控えめな表現が、ジュディの優しい性格を表しています。「ちょっと」+柔らかい言い方になる万能フレーズです。
🗝 応用例
Don’t worry. Life gets messy sometimes.
(大丈夫。人生ってときどきごちゃごちゃするもの。)

『ズートピア』で英語学習する面白さ
① セリフが短くてわかりやすい
感情表現も単語もシンプルで、初心者でも理解しやすい。
② 社会問題を扱う語彙が学べる
- prejudice(偏見)
- stereotype(固定観念)
など、会話でも使える単語が自然に身につく。
③ キャラごとに話し方が違う
- ジュディ:明るくクリアな英語
- ニック:皮肉・スラング混じり
- ボゴ署長:強めの命令口調
キャラ差でリスニングの幅が広がります。
英語学習者には 初級〜中級者向け
会話のテンポも速すぎず、子ども向けだから音もクリア!
まとめ
『ズートピア』は、“かわいい”だけじゃなく、夢・勇気・多様性を学べる優しいディズニー映画 。
- 日常英語をたくさん吸収できる
- キャラクターの性格が英語に表れていて面白い
- 子ども向け映画の中では英語の深みがしっかりある
- 初級〜中級の学習者に最適
“Anyone can be anything.”
──観終わったあと、この言葉がそっと背中を押してくれるはずです!









