
名言の宝庫とも言われるほどの名作『フォレストガンプ』、少し古い作品ではあるもののお気に入りの一作である方も多いことでしょう。トム・ハンクス演じる主人公フォレストの話し方は比較的ゆったりとして、人生観や暮らしの説明など、覚えたい英語表現もたくさん詰まっていますよね。今回は映画『フォレストガンプ』から、セリフをいくつかピックアップしてご紹介。イディオムや日常的に使える表現を吸収していきましょう!
映画『フォレストガンプ』のセリフに学ぶ英語のイディオム
ここからは、映画『フォレストガンプ』のセリフをご紹介していきます。今回はイディオムを中心に抜粋していますので、TOEIC対策にも活用してくださいね♪
Now, when I was a baby, Momma named me after the great Civil War hero, General Nathan Bedford Forrest…She said we was related to him in some way. And, what he did was, he started up this club called the Ku Klux Klan.(ママは僕に南北戦争の英雄ネイサン・フォレストから名前を付けた。どこかで血のつながりがあるらしい。そして彼がしたことは、KKKというクラブを作ったんだ)
- name after~:~にちなんで名づける
- be related to~:~に関連する、~と親戚関係にある
- start up:開始、創業、(会社などを)立ち上げる
まずは映画の前半、フォレストがナレーションで語るセリフから、3つのイディオムをご紹介します。ここで使われている「name after」の他、「name A B(AにBと名付ける)」もよく使われる表現です。
「be related to~」はTOEICなどにも頻出の重要熟語で、closely(密接に)・directly(直接的に)・strongly(強く)といった間に置いて使うことも可能。
My mama always said, “Life was like a box of chocolates.(ママはいつも言っていた。「人生はチョコレートの箱みたいだ」ってね) “
英語表現としては非常にシンプルなのですが、やはり『フォレストガンプ』の名言といえばこのセリフ。なぜbe動詞が過去形になっているのか?については(作品後半のセリフでは現在形に変わっている)さまざまな考察が生まれています。
さて、ここで使われている「be like」は「~のような」という意味の表現ですが、実はネイティブが口癖のように使うスラングでもあります。「I was like….(~だと思った)(~って感じだったの)」「It was like…(えーとね)」など、文法的に考えるよりも間を埋める言葉として捉えた方が分かりやすいかもしれませんね。
Turns out Jenny had gotten into some trouble(ジェニーが大変なことになっていた)
- turn out :~であると分かる、~の結果になる
- get into trouble:トラブルを起こす、面倒事になる、困った
どちらも日常会話、試験ともによく出てくるイディオムです。「turn out that」でつなげたり(thatは省略可能)、続く言葉に形容詞などを置きたい場合には「turn out to be」と使いましょう。また、このイディオムは「出席する」「製品を作る」など、非常に幅広い意味を持って使われる表現でもあります。「turn out」と聞いたら、どのようなニュアンスで使われているのか?を考えてみてくださいね。
I didn’t know I was supposed to be looking for him(見つかるんですか?)
- be supposed to~:~するはず、しなければならない
- look for~:~を探す
「be supposed to~」は日常的によく使える、便利な表現です。意味はいくつかあるのですが、「~するはず」や「~しなければならない」がメインで使われているのではないでしょうか。過去形で「~するはずだった」もよく使いますね。
「先週末は仕事の予定だったんだけど(I was supposed to be working last weekend)」や「1時前に来る約束だったでしょ(You were supposed to be here an hour ago)」など、いろいろな場面で使えるイディオムですので、ぜひ実践してみてくださいね!
ちなみにご紹介した『フォレストガンプ』のセリフは、「キリストに会ったことがあるか?」の質問に対しての答えですので、「そもそも探さなければいけないの?」が直訳となります。
as soon as the war is over, we’d go in partners.(戦争が終わったらババと僕でやるよ)/フォレスト
- as soon as~:~したらすぐに
- go in(into)~:~の状態になる
「as soon as」は中学生のときに丸暗記した方もきっと多いですよね。イディオムは使い方がやや難しく感じますが、「as soon as」の場合には主語から続く文章をつなげる、もしくは「as soon as possible(できるだけ早く)」の形で覚えましょう。
また、このセリフでの注目ポイントは「go in~」です。「~に入る(入って行く)」の意味でももちろん使われるのですが、特定の状態や状況になることを表現するときにも便利な言葉です。セリフの中では「go in partners(パートナーになる(一緒に仕事をする)」の意味で使われています。
その他、「I decided to go into law(法学部に決めたよ)」など、教育分野の専攻を伝えるときにも使えるのも覚えておきましょう!
For some years later, I found out that that man did come up with an idea for a t-shirt and he made a lot of money off of it.(何年かしてから、その男性がそのTシャツからアイディアを思いついて大儲けしたって知ったんだ)
- find out:見つける、分かる、探し当てる
- come up with~:~を思いつく
「come up with」は【思いつく】【追いつく】【提案する】【生産/工面する】と、大きく分けて4つの使い方が出来るイディオムです。こうした複数の意味を持つ言葉はどの意味で使われているのか?、文脈から推測していく力を付けると、英語力は一気に跳ね上がります。
映画で英語を学習すると、この推測力が鍛え垂れていきますよ!
まとめ
今回は映画『フォレストガンプ』のセリフから、イディオムを中心にご紹介してきました。好きな映画の好きなセリフは、丸暗記もスムーズに出来るのが最大のメリット。お気に入りのセリフを例文として参考にすると、文法的用法も無理なく定着していくはずですよ!