英語の発音練習方法6選|初心者でも効果的に上達する学習法とコツ

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英語の発音の練習をして、きれいに話せるようになりたいと考えている人は多いでしょうまた、英語で自然な話し方を身につけるにはどんな練習をすれば良いのかわからないと思って検索している人もいるかもしれません。

上達させるには、発音のルールを理解し、正しい音を何度も繰り返し練習することが大切です。練習を続けることで、英語をより正確に話せるようになります。

この記事ではスピーキングに焦点を当てて、初心者でも取り組みやすい練習法を紹介します。簡単にできる練習ばかりですので、ぜひ今日から始めてみてください

ちなみに、英語の発音を手軽にかつ効果的に練習する方法として、スマホアプリを利用するのもおすすめです。朝出勤する前や、夜寝る前、ちょっとした空き時間などに発音練習ができると、英語の会話力は確実に向上します。
中でもスタディサプリは、自分の発音について単語ごとに採点をしてくれて、どういう発音の仕方を練習すれば良いかのアドバイスもしてくれます。隙間時間に効率よく練習できるアプリです。公式HPから登録をすると7日間の無料体験ができますので、ぜひこの機会に試してみてください。

公式HP:スタディサプリ

学生時代の英語学習と発音について

私が学生の時は中学校1年生から英語を学び始めましたが、最近は小学校で「外国語活動」という授業で英語に触れるようになりました。
「外国語活動」の主な目的は、以下の通りです。

・英語の音に慣れ親しむこと
・英語のコミュニケーションに対する関心・意欲・態度を育てること

授業では、主に英語を使ったゲームをしたり、ALT(外国語指導助手)の外国人の先生から正しい英語を聞いたりして、楽しみながら英語に触れる工夫がされています。
中学校入学後は文法、語彙、スペルを学び、将来的には小学校から英語の教科化も検討されています。現在、公立学校で”受験英語”が始まるのは中学校からですが、小学校から英語の教科化を実施すれば、学習開始時期も早まるでしょう。

”受験英語”はインプット、つまりリーディングとリスニングに重点を置いています。インプットに重点置くことによって、英語を読んで理解したり、英語のニュースを聞いて理解したりする力が身につきます。この能力は非常に重要です。

しかし、問題点はアウトプットの練習時間が少ないことです。つまり、学校の授業ではライティングとスピーキングの練習が限られているのです。聞く力や読む力はある程度身についても、話す力や発音の練習が不足すると、実際の会話で困ることがあります。英語の練習を意識的に増やすことで、会話力が飛躍的に向上します。

 

英語の発音は本当に大事?

「英語の発音はどこまで重要なのか?」と感じている人も多いかもしれません。
英語を読む・書くスキルに比べ、話す力は後回しになりがちです。しかし、正しく話せなければ相手に伝わらず、誤解やトラブルの原因になります。練習を通じて正しい発音を身につけることは、英語でのスムーズなコミュニケーションに欠かせません。

私の会社の海外駐在員も、話すことに苦手意識を持つ人が多くいます。意思が伝わらない状況を改善するためには、継続的な練習が重要です。

私の会社の事例

正しい英語の発音の重要性に関する事例をいくつか紹介します。まず、私が勤務する会社の事例を取り上げます。私が勤務するメーカーには海外子会社か何社かあり、海外子会社には日本人駐在員と現地スタッフが働いています。私は海外子会社と日本本社のパイプ役のような部署に所属し、毎日海外現地スタッフと現地駐在員とコミュニケーションをとっています。ときには私自身が現地子会社へ出張することもあり、英語での発音やリスニング力が求められる場面が多くあります。

以前に本社と海外子会社間で意思疎通に関して何回かトラブルになったことがあったので、海外駐在員と現地スタッフにアンケートを実施しました。そのアンケートの中から英語に関連する回答をピックアップしましたので紹介します。

海外駐在員の回答

  • 英語を読むことは問題ではないが話すのは苦手
  • 相手が何を言っているかは時間が経てば理解できるようになるが、自分自身の言うことはなかなか理解してもらえない
  • 英語の発音がうまくできない

といったコメントです。このように実際に海外で勤務している駐在員でも英語の発音を苦手とする人は少なくありません。

日本人駐在員とのコミュニケーションに関する現地スタッフの回答

  • 日本人は R と L、B と V の使い分けができないため、私たち現地スタッフは正しく理解できないことがある
  • 現地スタッフは A、E、I、O、U の正しい発音ができないため、日本人駐在員に理解してもらえないことがある

といったコメントです。

これらの回答からもわかるように、発音の違いが原因で意思疎通がスムーズにいかないケースが少なくありません。英語の単語や文法の知識だけでなく、英語の「音」を正しく出す練習がいかに重要であるかが実感できる事例です。
発音が少し変わるだけで、相手の理解度や印象が大きく変わります。英語の発音を意識して練習することは、ビジネスや日常会話の質を高めるための大切なポイントです。

私の経験

私が学生時代に初めて英語圏の国、カナダへ行った時は英語が全く出来なかったためうまくコミュニケーションが取れませんでした。その時の経験が次の通りです。

  • 英語の発音が悪いため、レストランで注文を理解してもらえない
  • 英語の発音が悪いため、ホテルのチェックインができない
  • 飛行機内で客室乗務員の ”Beef or Chicken?” に対する返事も理解してもらえない

と辛い経験のカナダでした。同じような経験をした人がいるのではないでしょうか。私はカナダの経験後、2度と同じ辛い経験をしたくない一心で英語を勉強しました。英語の発音を一つひとつ確認し、毎日少しずつ練習を重ねていったのです。

そして、今では英語でのコミュニケーションで発音が原因で困る事はありません。電話やスカイプでのやり取りも毎日ありますが、問題なく意思疎通ができています。社内で通訳を依頼されることもあるので、英語の発音は克服できたと思っています。

英語の発音が上達しない理由と練習の重要性

英語には日本語にない音があり、それが正しい発音を身につけるうえで大きな壁になっています。カタカナで音を覚える人もいますが、日本語では英語の全ての音を正確に表現できません。その結果、カタカナ英語になってしまいます。

さらに、人前で意見を述べることに抵抗を感じる生徒が多いため、先生が「Repeat after me!」と言っても、積極的にRepeat出来ない生徒が多いのではないでしょうか。このように、学生時代の環境だけでは十分に英語の練習ができる状況とは言えません。
しかし、せっかく学生時代に学んだ英語です。学んだ英語を無駄にしないためには、スピーキング力を高めるための積極的な練習が必要です。

練習することで得られる効果

練習を重ねることで、次のような場面で自信を持って英語を使えるようになります。

  • 海外旅行で困らない
  • 海外の取引先とスムーズにコミュニケーションができる
  • 留学先でも会話がスムーズに進む

短時間でも毎日練習することで、これらのシーンで困ることが減ります。学んだ知識を実践で活かすためにも、日々の練習は重要です。

発音に対する日本人の弱点って何?

英語の発音が苦手と感じる人は多くいますが、実はその原因にはいくつかの共通点があります。まずは私たち日本人が英語の発音に対して持っている弱点を確認しましょう。

  • カタカナ英語
  • BとVの区別
  • RとLの区別
  • thの発音
  • 英語の母音
  • 人前で意見を述べることに抵抗を感じる

カタカナ英語に頼りすぎる

先述しましたが、英単語の上に発音が分かるようにカタカナを書いて練習する人がいますしかし、カタカナでは英語のすべての発音を正確に表現することができません。英単語の上に書くカタカナが英語の発音を完全に表現できないことを認識して、あくまでも参考程度という位置付けであれば問題ありません。

インターネットには英語の発音が確認できるサイトがいくつかあるので、時間のあるときに Hello(ハロー)を聴いてみて下さい。「ハロー」に近いですが、「ハロー」とは発音していません。実際の英語の発音はもっと柔らかく、「ヘロー」と「ハロー」の中間のような音です。
カタカナ表記は参考にとどめ、実際の英語の音声を聞いて発音をまねる練習を行いましょう。英語の発音を身につけるには、「耳で聞いて口でまねる」練習が効果的です。

BとVの区別ができない

例: best(ベスト)と vest(ヴェスト)

たとえば、best(最良の、最善の)とvest(チョッキ、ベスト)はどのように発音していますか?
日本語では「バ行」でまとめられてしまうため、英語のBとVの発音を区別できない人が多いです。

B :両方の唇をしっかり閉じてから「バッ」と破裂させるように音を出します。
V:下唇を上の前歯に軽く当てて「ヴ」と空気を震わせるように発音します。

正しい発音を意識して練習しましょう。

RとLの区別ができない

RとLは同じラ行で発音する方が多いです。
たとえば、right(正しい)とlight(軽い)はどのように発音しますか?
日本語ではどちらも「ライト」と書きますが、英語の発音は全く異なります。

R:舌を巻くようにして発音
L:舌先を上の歯の裏につける

英語の発音練習をするときは、この舌の位置の違いを意識して繰り返し練習してみましょう。最初はゆっくりでも構いません。何度も練習すると、自然に発音に慣れてきます。

thの発音が難しい

英語の発音で特に苦手とされるのが、thの音です。
thには、

  • 息だけを出す[θ](thinkなど)
  • 声を出す[ð](thisなど)

の2種類があります。

舌を軽く前歯の間に出して息を出す練習をすると、上達します。最初は違和感があるかもしれませんが、毎日少しずつ練習すると身についてきます。

英語の母音を正しく発音できない

日本語の母音は「あ、い、う、え、お」の5個です。
それに対して英語の母音は諸説ありますが、およそ26個あります。
たとえば、日本語の「ア」に似た音には、「ʌ」や「ӕ」、「ɑ」などの音がありますが、日本語の感覚で発音すると、どうしても違和感のある音になってしまうのです。

ネイティブの音声をよく聞き、一つひとつの母音を意識して発音の練習をしてみましょう。スマホアプリや練習サイトを活用し、自分の声を録音して聞き比べるのもおすすめです。

人前で意見を述べることに抵抗を感じる

日本人は外国人と比べて自己主張が少ないです。外国人は人前でも自分の意見を主張しますが、
日本人で人前で自分の意見が言える人は少数派です。この特徴は日本人の長所でもあるのですが、英語の発音が上手になるには積極的に会話をしないといけないので、この場合、この特徴は弱点になってしまいます。
特に英語を話すときは、「間違えたらどうしよう」と不安を感じ、せっかくの練習の機会を逃してしまうことも少なくありません。
そのため、自己主張が控えめな日本人こそ、英語で積極的に話す場を意識的につくることが大切です。

ここで述べたように私たち日本人には英語に対して弱点がいくつかあります。しかし、これらの弱点を認識した上で練習すれば克服出来ます。

正しい英語の発音を身につけるには、毎日の練習が欠かせません。短時間でも練習を重ねることで、会話中に自信が生まれ、スピーキング力が大きく向上します。英語の発音練習は、聞く力・話す力・理解力を高めるために欠かせない方法です。

自分の発音レベルを確認してみよう

効果的に英語の発音練習を進めるためには、まず自分の現在の発音レベルを把握することが大切です。
「レベルチェック → 練習 → チェック → 再練習」というサイクルを繰り返すことで、着実に上達を実感できます。

発音のレベルの確認方法

TOEIC

発音・イントネーションの評価項目があり、英語で話す総合力を測ることができます。

TOEFL

留学を目指す人におすすめの試験。スピーキングセクションで発音の明瞭さが評価されます。

IELTS

発音、流暢さ、語彙などを総合的に判断するテストで、自然な英語の発音力を確認できます。

発音チェックアプリ・サイト

AIが発音を解析してスコアを出してくれる便利なツールです。スマホ一つで手軽に発音練習とレベル確認ができます。

明確なスコアや数値で自分のレベルを把握することで、目標を立てやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
PDCAサイクル(Plan・Do・Check・Act)を意識しながら、少しずつスコアアップを目指しましょう。

 

英語発音の効果的な練習法6選

ここでは具体的に英語の発音の練習方法を紹介します。

1.シャドーイングで発音練習

シャドーイングは、ネイティブの発音を聞きながら少し遅れて声に出して繰り返す練習方法です。発音だけでなく、英語のリズムやイントネーションも自然に身につき、リスニング力とスピーキング力を同時に伸ばすことができます。

2.ディクテーション&音読で発音を練習

ディクテーションでは聞こえた英語をそのまま書き取り、音読で口や舌の動きを体に覚えさせます。文章を書き取った後に音読することで、より自然な発音を習得できます。毎日繰り返すことで効果的に練習できます。

3.フォニックスで発音の基礎を練習

フォニックスとは、アルファベットの音のルールを指します。日本語と異なり、英語は文字と音が一致しないことが多いため、フォニックスを学ぶことで、見たことのない単語でも読み方を予測できるようになります。フォニックスを意識した練習は、単語の発音習得に非常に効果的です。

4.スマホアプリでの練習

アプリは隙間時間で効率的に発音練習ができる勉強法です。「英語発音アプリ|基本から試験対策まで使えるアプリ厳選10選」の記事でも実際に使っておすすめができるアプリを紹介していますので、合わせて参考にしてください。

なお、冒頭にも書きましたがもっともおすすめできるアプリは「スタディサプリ」です。下記の画像のように自分の発音に対して評価をしてくれます。発音が悪い場合はどのように発音するのが良いのかの手本が聞けるので、効率的に発音力をアップさせることができます。

studysuply

公式HP:スタディサプリ

5.映画・音楽で楽しみながら練習

この方法が一番楽しくて継続しやすい学習方法です。洋画や洋楽を英語音声・英語字幕で視聴し、発音を真似することで、目で単語を確認し、耳で音を聞きながら口に出す練習ができます。
好きな洋画(英語)を見るだけです。もちろん、この場合は映画の内容よりも各英単語がどのように話されているに集中して映画を観て下さい。音声吹き替えにしたら意味がありません。話す言葉は英語、字幕スーパーも英語にします。
そうすることで、はっきりと単語を目視して、耳でその発音を聴くことできます。同じ場面を繰り返すことで同じフレーズを何度でも聴くことができるのもメリットです。

音楽鑑賞も同じです。YouTubeではたくさんの曲聴くことができ、歌詞も動画として同時に観ることできます。目と耳で各単語の発音を一致させて、その場で口に出して発音します。各単語がどのように発音されているかを学ぶの非常に楽しく効果的な練習方法です。

6.ポッドキャストで通勤・通学中に練習

この方法は音楽鑑賞と同じ方法です。ただ違うのは題名の通り、通勤(通学)時間にポッドキャストを聴くという点です。ニュース、英語学習とさまざまなジャンルのポッドキャストがあります。ポッドキャストはスマートフォンで聞くことができて、好みのものを自動更新設定にすれば非常に便利です。私はBCCやCNNのポッドキャストを購読(無料)しており、自動更新設定しております。

そのため通勤時間はいつも新しい内容のニュースを聴くことができます。聴こえる言葉を真似したりして発音の向上に努めています。もちろん、リスニングにも効果的です。
ポッドキャストは無料なのでお金をかけずに勉強できることも利点ですが、CD付き英単語集等を購入して同じ方法で学習しても効果同じです。

上級者向け|プロの指導で発音をさらに磨く3つの方法

独学で英語の基礎的な発音を身につけたら、次は専門講師から客観的なフィードバックを受けることで、さらにレベルアップが可能です。
苦手な音を集中して改善することで、短期間でナチュラルな発音に近づけます。

1.専門学校でプロの発音指導を受ける

発音専門の学校や英語スクールでは、発音の細かいクセや舌・口の動きを直接指導してもらえます。教室で実際に声に出して練習することで、細かい違いも聞き分けられるようになり、正確で自然な英語の発音を身につけやすくなります。

2.オンライン英会話で実践的に練習する

オンライン英会話を活用すると、ネイティブ講師とリアルタイムで発音練習ができます。
実際の会話の中で発音を意識することで、リズムやイントネーション、アクセントも同時に改善可能です。自宅にいながら、好きな時間にプロの指導を受けられる点も魅力です。

3.プライベートレッスンで苦手音を徹底改善

苦手な音や単語を集中的に練習したい場合は、個別指導のプライベートレッスンがおすすめです。講師が細かく口の動きや舌の位置をチェックしてくれるため、短期間で弱点を克服し、自信のある発音が身につきます。

まとめ|継続こそが発音上達のカギ

ここまでいくつかの練習方法を紹介しました。この中からあなたに合うものを選んで、長期間継続して練習することをおススメします。

英語の発音は、文法や単語の知識以上に、実際のコミュニケーションで通じるかどうかを決める重要な要素です。外国語の発音を短期間に習得することは難しいので、根気よく諦めずに続けて下さい。毎日少しずつでも英語の発音練習を続けることで、自然に正しい発音が身につきます。海外旅行や仕事、留学で困らない発音力を目指して、今日から練習を始めましょう。

 

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