アカデミックな表現を楽しめる映画『ダ・ヴィンチ・コード』で英語を学ぶ

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2006年公開、原作はダン・ブラウンの世界的ベストセラー小説、主演はトム・ハンクス。
ルーヴル美術館での殺人事件をきっかけに、ハーバード大学教授ロバート・ラングドンが謎めいた暗号と宗教的秘密に挑む――。

舞台はパリ、ロンドン、そして秘密結社や美術史にまで及ぶ壮大なスケール。
英語はアカデミックで落ち着いたトーンが多く、「知的に聞こえる表現」や「論理的な言い回し」の練習に最適です。

“Everything is a matter of perspective.”
(すべては見方次第だ。)

ラングドン教授が物事を分析するときに使うセリフ。

a matter of …:「〜の問題」「〜次第」
perspective:「視点」「見方」

「真実は一つではなく、見方によって異なる」という映画のテーマを象徴する一言。
この表現は日常英語でも使える知的フレーズです。

🗝 例文
It’s just a matter of perspective.
(それは見方の問題にすぎないよ。)

“Symbols are a language that can help us understand our past.”
(シンボルとは、私たちの過去を理解するための言語なんだ。)

ラングドン教授の専門である「象徴学(symbology)」を表すセリフ。

symbol:「象徴、記号」
help us understand …:「〜を理解する助けとなる」

「言葉以外の“意味”を読み取る力」の大切さを伝える、映画の核心的なフレーズです。日本語では「象徴は言葉だ」と訳されがちですが、英語ではもっと抽象的で知的に感じられます。

🗝 応用例
Art is a language that helps us understand ourselves.
(芸術とは、自分自身を理解するための言語だ。)

“Faith is a gift that should never be put to the test.”
(信仰とは、試してはならない贈り物だ。)

登場人物の一人が語る印象的なセリフ。

faith:「信仰」「信じる心」
put to the test:「試す」「確かめる」

科学と宗教、信じることと疑うこと――この映画の根幹をなす対立を表す言葉。
英語としてもフォーマルで、哲学的な響きを持っています。単なる宗教的意味でなく「人を信じること」にも置き換えられる普遍的な表現。

英語表現としてのワンポイントアドバイス

a matter of …:あらゆるテーマに使える便利構文。
 It’s a matter of time.(時間の問題だ。)
help someone understand …:フォーマルな説明表現。
 This book helps readers understand history.(この本は歴史を理解するのに役立つ。)
put to the test:比喩で「試される」という意味。
 My patience was put to the test.(忍耐が試された。)

まとめ

『ダ・ヴィンチ・コード』は、ミステリー+知性+美学が融合した作品。

・英語はフォーマルで知的、論理的表現を学ぶのに最適
・ストーリー展開の中で「比喩」や「抽象語彙」を自然に理解できる
・英語学習者には 上級者向け(アカデミック語彙と文構造が多いため)

“Everything is a matter of perspective.”
この一言が、映画全体のメッセージそのもの。
「何が真実か」よりも、「どう見るか」が人生を変える――そんな深い英語を味わえる映画です。

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