映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』名言に学ぶ英語表現

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2008年公開、ブラッド・ピット主演の映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。年を取るごとに若返っていく男の一生を描いた本作は世界中で話題となりましたよね。また、死生観を色濃く表現した内容だけあって、″名言らしい名言″が多いのも特徴ではないかな、と感じます。今回は映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のセリフから、英語学習のポイントを探っていきましょう!

映画『ベンジャミン・バトン』で英語学習はおすすめ出来ない!?

画像引用:Netflix

本作を英語学習の視点で見た時、誰にでもおすすめ出来る作品ではありません。というのも、とにかく長くて淡々としているんですね。2時間46分という長さの映画を、初見でリスニングやディクテーションに活用……と思っても、ちょっと集中できないですよね。

『ベンジャミン・バトン』で英語学習をするなら、

  • 好きなシーンだけを何度も繰り返して視聴する
  • 好きなセリフを書き出して学習する

この2点を軸にするのがポイント。素晴らしい名言がたっぷり含まれている作品ですので、セリフを丸ごとノートに書き写し、文法的用法や語彙の学習に役立てるのが良いのでないでしょうか。

もしまだ見たことがない方の場合は、本記事でご紹介するセリフを予習してから視聴してみてくださいね!

映画『ベンジャミン・バトン』の名言に学ぶ英語表現

それでは、映画『ベンジャミン・バトン』の名言をピックアップし、英語表現を学習していきましょう。字幕(意訳)と直訳を比較しながら、進めていきます。

We are meant to lose the people we love. How else would we know how important they are?(わたしたちは皆、愛する人を失うものなのよ。失って初めて大切さがわかる)

直訳:私たちは愛する人を失う運命にある。それ以外にどうやって、どれだけ大切だったかが分かるのでしょう?

  • (be) meant to be:~する運命にある

この「 (be) meant to be」は歌詞などにもよく用いられるフレーズで、メントゥと発音します。「We’re meant to be together(私たちは一緒になる運命)」 「It wasn’t meant to be(そういう運命じゃなかったんだよ)」など、ロマンチックな場面でも使えますね!

ただし、「mean to」だけだと「わざと~する」の意味になるので要注意。こちらも「I didn’t mean to…(わざとじゃなかった)」など、日常的によく使われる表現です。

To what it’s worth: it’s never too late or, in my case, too early to be whoever you want to be. There’s no time limit, stop whenever you want. You can change or stay the same, there are no rules to this thing.(意味があるなと思えることはいつ始めたっていいんだ。遅すぎることは何もない。僕にとっては「早すぎることはない」と言うべきか。変わるのも変わらないのも自由だ)

直訳:別に大した話ではないけど:遅すぎることなんてないんだ、僕にとっては″早すぎる″だけど。タイムリミットなんかない、辞めたいならいつでもやめればいい。変わるのも変わらないのも、そこにルールなんて無いんだ)

  • To what it’s worth:大したことじゃないけど、等

「To what it’s worth」は何かを誰かに伝えるとき、前置きとして使われる決まり文句です。「大した話ではないんだけど…」「意味のあることかは分からないけど…」など、アドバイスや情報、自分の意見を言う前置きとして使うクッション言葉のようなもの。

意見を少し控えめに伝えたいときにも用いられます。

Don’t let anyone tell you different. You gotta do what you’re meant to do.(他人などどうでもいい。自分の道を進め)

直訳:誰にも″違う″なんて言わせるな。君は自分のすべきことだけすればいい。

  • Don’t let anyone~:誰にも~させないで

ここで使われている「Don’t let anyone」も、ドラマや映画でたびたび聞く表現。「Don’t let anyone get in my way(誰にも邪魔させない)」など。抜粋した『ベンジャミン・バトン』のセリフでは、「誰かに間違ってるなんて言われても気にするな」のニュアンスですね。

Growing up’s a funny thing. Sneak up on you. One person is there, then suddenly somebody else has taken her place.(成長は不思議だ。そっと忍び寄り、ある日突然別人に変わってしまう)

直訳:成長は面白いものだ。あなたに忍び寄る。1人の人間が、ある日突然誰かと入れ替わっている。

  • Sneak up on:忍び寄る
  • take one’s place:~の代わりになる

「take one’s place」はビジネスの場面でもよく使われるイディオムで、「I took his place after Jim left(ジムが辞めたあと私が引き継いだ)」など、place=立場・役職の意味となります。

We all end up in diapers.(みんな最後にはオムツをするんだ)

  • end up:結局

「end up」も、日常的に使える便利なフレーズのひとつ。「結局~になる」の意味合いで用いられることが多く、動詞をつなげる場合には「end up ~ing」の形を取ります。

  • I ended up going back home(結局帰ることにした)
  • He ended up in Japan(結局日本にいることにした)

このように、in/at/withなどの前置詞と組み合わせると、なんらかの状態を表現できます(セリフはまさにこれですね)。

まとめ

映画『ベンジャミン・バトン』には、人生を応援してくれるような、そして死生観と向き合わせてくれるような、そんな名言が多く出てきます。そんな名言の中にも、日常的に使えるフレーズや覚えておきたいイディオムがたくさんありましたね!

特にイディオムに関しては、初見ではなかなか分かりません。「これはイディオムっぽいかも?」と思ったらすぐ調べる癖をつけましょう!単語だけでは文脈がおかしくなる、意味が通じない言葉のカタマリは、イディオムである可能性大ですよ。

ぜひ、お気に入りの映画を活用しながら、英語学習のコツをつかんでいってくださいね。

 

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