
2019年公開の映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語(Little Women)』は、グレタ・ガーウィグ監督による作品。原作はルイーザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』。主演はシアーシャ・ローナン(ジョー役)、エマ・ワトソン(メグ役)、フローレンス・ピュー(エイミー役)、エリザ・スカンレン(ベス役)。
舞台は南北戦争時代のアメリカ。マーチ家の四姉妹(メグ、ジョー、ベス、エイミー)が、それぞれの夢や恋愛、葛藤を抱えながら成長していく物語。女性の生き方や自立、家族愛が描かれ、古典文学の新しい解釈として世界中で高い評価を受けました。
英語学習の観点では、19世紀的な響きを持ちながらも現代的に語られるセリフが多く、力強い表現と美しい言い回しを学ぶことができます。
『Little Women』英語学習用フレーズ集
1. “Women have minds, and they have souls, as well as just hearts.”
(女性には心だけでなく、知性も魂もあるのよ。)
ジョーが女性の生き方について語る場面の一言です。短いながらも強い主張を込めたフレーズで、フェミニズム的なテーマを象徴しています。
・as well as = 「〜だけでなく」。主張するときに力強さが出る表現。
例:She’s talented as well as kind.(彼女は優しいだけでなく才能もある。)
2. “I intend to make my own way in the world.”
(私は自分の道を自分で切り開くつもりよ。)
ジョーの独立心を示すセリフで、女性の自立や挑戦を示す、力強い言葉です。
・intend to … = 「〜するつもり」
・make my own way = 「自分の道を切り開く」。キャリアや夢を語る時に使えるモチベーションフレーズです。
3. “I care more to be loved.”
(私は愛されることの方が大事なの。)
四女エイミー のセリフ。姉ジョーの理想主義と対照的に、エイミーの「現実を生き抜く知恵」が表れています。
・care more to … = 「〜の方をより大事に思う」。優先順位を語るときに使えます。
4. “Just because my dreams are different than yours, doesn’t mean they’re unimportant.”
(私の夢があなたと違うからといって、それが大事じゃないわけじゃない。)
姉妹の中で最も「家庭的な幸せ」を望む長女メグが、ジョーに対して言うセリフ。
・just because … doesn’t mean … = 「〜だからといって…とは限らない」。日常会話でもよく使う便利な構文です。
5. “Life is too short to be angry at one’s sisters.”
(人生は短すぎるの。姉妹に腹を立てている場合じゃない。)
物静かで優しい三女ベスが、姉妹の喧嘩をなだめる場面。
・too … to … = 「〜すぎて…できない」
・angry at … = 「〜に怒る」。
人間関係の場面でそのまま応用できるフレーズです。
6. “I may not always be right, but I always mean well.”
(私はいつも正しいわけじゃない。でも、いつも善意からなの。)
この言葉は マーチ夫人(母親) のセリフ。
姉妹にとって精神的支柱である母が、子どもたちに対して自分の弱さを見せながらも、愛情を持って伝えるシーンです。
・may not always … = 「必ずしも〜とは限らない」
・mean well = 「善意で言っている」。自分をフォローするときに便利な表現。
学習のヒントと面白さ
・フレーズは 短い文をそのまま暗唱 すると効果的。
・特に just because … doesn’t mean … のような構文は、日常でよく使える。
・一方で make my own way や mean well は比喩的なニュアンスを学ぶ良いきっかけ。
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』で英語を学ぶ面白さとしては、「古風な響きと現代的表現を同時に味わえる」「女性の自立を描く力強い言葉が学べる」「短いフレーズに感情が込められていて暗記しやすい」点があげられます。
つまりこの映画は、「文学的な英語を感情とともに学べる教材」 なんです!
まとめ
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』は、古典的な物語を現代的な視点で描いた感動作。
英語学習の観点では 中級者向け。
・19世紀的な響きがある一方で、セリフ自体はシンプル
・自立や希望を表す比喩的表現が多く、覚えて使える
・強い主張を英語でどう伝えるかを学べる
“Women have minds…” のように、シンプルな言葉に大きな力を込める表現は、英語学習者にとっても宝物になります。