
“泣けるホラー映画” と言えば1999年公開の『シックス・センス』を思い浮かべる方は多いでしょう。
今回ピックアップする『シックス・センス』の名セリフは「I see dead people」。簡単な表現だからこそ、映画で英語を勉強するコツが詰まったワンフレーズです。
特に映画のセリフから文法を覚えたい方はぜひ参考にしてくださいね。
“I see dead people”
主人公の少年コールがマルコムに伝えた「I see dead people(ぼくには死んだ人が見えるんだ)」。印象的なだけでなく、簡単で覚えやすい英語のフレーズですよね。
「I see dead people」のように、覚えようとしなくとも頭に残ってしまうセリフは、映画と英語学習でとても相性のいいものです。特に文法構造を覚えるときに役立ちます。
たとえば「I see dead people」で注目したいポイントは、5文型の形、そして現在形の使い方。
- 1文型:SV(主語 動詞)
- 2文型:SVC(主語 動詞 補語)
- 3文型:SVO(主語 動詞 目的語)
- 4文型:SVOO(主語 動詞 目的語 目的語)
- 5文型:SVOC(主語 動詞 目的語 補語)
英文法のすべては、まずこの5文型をマスターするところから始まります。日本語は多少前後しても(もしくはごちゃまぜであっても)通じやすい言語ですが、英語はそうはいきません。
今回の「I see dead people」の場合には、I(主語)see(動詞)dead people(目的語)ですので、3文型を取る形なんですね。日本語に直すと、私は(主語)見える(動詞)死んだ人が(目的語)となります。
英語は意味と形をセットで覚えると定着がスムーズです。3文型の意味は「誰が何をどうした」、形は「主語 動詞 目的語」。この際、今回挙げた『シックス・センス』の名セリフ「I see dead people」を3文型の一番簡単な例文として覚えておけば、「3文型ってどんなんだっけ……?」と迷ったとき、すぐに思い出せます。
そしてもう一つ、「現在形の使い方」も、このセリフから学べるポイント。
「死んだ人が見える」、つまり「見ることが出来る」のだから、「I can see dead people」でも良いと思いませんか?
現在形は、不変の真理、もしくは日常において普遍的な事を表すときに使う表現。たとえば「The Earth is round.(地球はまるい)」や「 My dad plays golf every sunday(父は毎週日曜日にゴルフをする) 」など、いつもの様子を伝えるときに使うんですね。
そのため「I see dead people」のセリフから分かるのは、死んだ人が見えるのはコールにとって特別なことではなく、あくまでも日常的で意識せずにも”見えてしまう”ということ。いかがでしょう、「不変の真理」と言われてピンと来なくても、映画のシーンと合わせるとイメージも湧きやすいですよね。
今回ご紹介してきたように、映画と英語を絡めて学習するなら、簡単なフレーズを自分にとっての例文にして覚えるのがコツです!