
1986年公開の『スタンド・バイ・ミー(Stand by Me)』は、ロブ・ライナー監督による青春映画。原作はスティーヴン・キングの中編小説『The Body』です。
物語は、少年4人が行方不明の少年の遺体を探しに旅に出るというシンプルな筋書きですが、その道中で語り合う夢や悩み、友情の絆が繊細に描かれています。観る人の心に「子ども時代のかけがえのない時間」を蘇らせてくれる作品です。
英語はシンプルで日常的。子どもたちの会話が中心なので、スラングやくだけた表現が多く、自然な口語英語を学ぶのに適しています。
“I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve.”
(12歳のときの友だちのような友だちは、その後一度もできなかった。)
映画のラスト、主人公ゴーディが大人になって振り返るナレーション。短いながらも、誰もが共感できる“友情のかけがえのなさ”を表現しています。
・never had … like …:「〜のような…は一度もなかった」
・later on:「その後」
“This is really a good time.”
(今って、本当にいい時間だよな。)
旅の途中で少年たちが口にする言葉。
・really:「本当に」
・a good time:「楽しい時間」
英語学習者でもすぐに使えるシンプルフレーズ。日常会話で「楽しい!」を伝えたいときに便利です。
“Do you think I’m weird?”
(俺って変だと思う?)
4人のリーダー格で「不良の家の子」と周囲から偏見を持たれているクリスが、ゴーディに不安を打ち明ける場面。
・Do you think …?:「〜だと思う?」
・weird:「変な/風変わりな」
子どもっぽい単語ですが、感情がそのまま表れる表現。親しい人との会話で自然に出てくる言葉です。
英語表現としてのワンポイントアドバイス
・never … like … は「二度とない特別さ」を表すときに使える便利な構文。
・a good time は「いい時間=楽しい時間」として日常表現で頻出。
・weird はカジュアルですが、ニュアンスを込めやすい言葉。仲間同士でよく使われます。
まとめ
『スタンド・バイ・ミー』は、シンプルな英語で“友情”や“成長”といった普遍的なテーマを描いた映画。
・日常会話に直結するフレーズが多い
・子どもたちの素朴な会話から自然な口語英語を学べる
・英語学習者には 初心者〜中級者向け
この映画を観ると、英語を学びながら同時に「自分の12歳の頃の記憶」まで呼び起こされる、素敵な体験ができます。