英語学習にも人生にも優しい映画『コーダ あいのうた』

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2021公開のシアン・へダー監督作品『コーダ あいのうた(CODA, 2021)』。アカデミー賞では、作品賞・脚色賞・助演男優賞を受賞しました。
タイトルの「CODA」は、“Child Of Deaf Adults(聴覚障がいのある親を持つ子供)”を意味します。
主人公ルビーは、家族の中で唯一耳が聞こえる子。
家族の“通訳”として生きてきた彼女が、歌う才能を見出し、家族との葛藤と自分の夢の間で揺れ動く物語です。

“You’re all I need to get by.”
(あなたがいれば、それだけでいい。)

歌の中の一節であり、ルビーが家族へ伝えたかった気持ちそのもの。
シンプルな単語なのに、深い愛と強い覚悟が感じられる表現です。

・all I need = 「私に必要なすべて」→ 恋愛でも家族でも友情でも使える万能フレーズ。

・get by = 「やっていく / 生きていく」→ ネイティブによく使われるイディオムです。

例文(応用)
With your support, I can get by.
(あなたの支えがあれば、私はやっていける。)

“I really want to do this. And I want you to be okay with it.”
(私はこれを本当にやりたい。そして、あなたたちにも受け入れてほしい。)

ルビーが家族に “自分の人生を選ぶ” と伝える場面のセリフ。

・be okay with 〜 = 「〜に納得する / 受け入れる」

大切な人に自分の気持ちを伝えるときに、そのまま使える英語です。

例文(応用)
I hope you can be okay with my decision.
(この決断を認めてもらえたら嬉しい。)

“You’ll be fine.” (あなたなら大丈夫。)

ルビーが家族から受け取る、愛のこもった言葉。手話→口語化された表現です。

この映画は手話(ASL)での会話が多く、字幕を通して “言葉ではないコミュニケーション” に触れられます。
英語字幕を見ることで、手話→英語という流れを自然に理解できるのも魅力。

🔤 この映画で英語学習する面白さ

  • セリフが短く、感情表現が中心なので、日常会話でそのまま使える(「感情の英語」を自然に学べる)
  • 手話のシーンは英語字幕だけを見るので、耳ではなく“目で英語を読む力”が鍛えられる
  • 音楽×英語のリズムで、歌詞から “自然な英語のフレーズ” を吸収できる

特に、

 「聞く」+「読む」+「感じる」

という3つの方法で英語に触れられるのが CODA の強みです。

まとめ

『CODA あいのうた』は、英語学習にも人生にも優しい映画。

映画の魅力 英語学習の魅力
家族の絆に泣ける シンプルで感情のある英語が多い
音楽と声が中心の表現 歌詞でフレーズが覚えられる
手話との対比が印象的 リーディング力も鍛えられる

英語学習者にとっては “初〜中級者向け”
(手話+英語字幕で、聞き取れなくても理解できるシーンが多い)

ラストの合唱シーンは、ただの映画ではなく “音楽が言葉になる瞬間”。
きっと心が震えるはずです。

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