
2012年公開の映画『アベンジャーズ(The Avengers)』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のヒーローたちが初めて一堂に会するクロスオーバー作品です。監督はジョス・ウェドン。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、ホークアイ――個性的なヒーローたちが集結し、地球を守るために共闘する姿は、公開当時世界中で大きな話題を呼びました。アクションの迫力はもちろん、ヒーローたちの掛け合いにユーモアが散りばめられていて、観ているだけでワクワクする作品です。
“If we can’t protect the Earth, you can be damn sure we’ll avenge it.”
アイアンマン(トニー・スターク)の名セリフのひとつ。
“If we can’t protect the Earth, you can be damn sure we’ll avenge it.”
(もし俺たちが地球を守れないなら、必ずその仇を討つさ。)
ここで重要なのは「protect(守る)」と「avenge(復讐する)」の対比。
地球を救えなくても、黙って見ているわけではないというヒーローとしての覚悟を示しています。アイアンマンらしい皮肉と強気が混ざった、印象的なセリフです。
日本語字幕では「守れなくても必ず仇は討つ」といった形で訳されます。
シンプルに伝わる訳ですが、原文の “you can be damn sure” には「絶対に間違いない」「断言してやる」という強いニュアンスが含まれています。字幕ではそこまでの強調は省かれていますが、原文を聞くとよりヒーローらしい力強さが感じられます。
英語表現としてのワンポイントアドバイス
・you can be sure : 「間違いない」「確実だ」という表現。日常会話でも「絶対そうだよ」と断言するときに便利。
例:You can be sure it will rain tomorrow.(明日は絶対に雨だよ。)
・damn : 強調のスラングで、「ものすごく」「絶対に」というニュアンス。ここでは“you can be damn sure”で「間違いなく」「絶対にそうだ」という断言を強めています。
・avenge と revenge の違い
avenge: 「正義や他人のために仇を討つ」 → 英雄的
revenge: 「個人的な復讐」 → ネガティブ寄り
アイアンマンがここで avenge を使うのは、チーム名「Avengers(復讐者たち)」にも繋がっていて、とても象徴的です。
まとめ
『アベンジャーズ』は、アクション映画でありながら、ヒーローたちのユーモラスな掛け合いや力強い名言が多く登場する作品です。
英語学習の観点から見ると、この映画は 中級者向け。
・アクションシーンではセリフが少なく理解しやすい
・ただしジョークや皮肉交じりの言い回しが多いので、慣れないと意味が掴みにくい
・シンプルで覚えやすい名言も多いので、学習素材として非常におすすめ
“If we can’t protect the Earth, you can be damn sure we’ll avenge it.” は、「protect」と「avenge」の対比や「damn sure」の強調など、英語ならではのリズムが味わえるセリフ。リスニングにもスピーキングにも活かせる表現です。