
ラブコメで英語を学びたい人へおすすめしたい作品のひとつが、『ノッティングヒルの恋人』。1999年公開で古い作品なのですが、日常会話表現をたっぷり学べる映画です。イギリス英語を学んでいる方にもぴったりで、イギリスならではのスラングも学べますよ。最高にロマンチックな映画『ノッティングヒルの恋人』のセリフから、たくさんの英語表現を学んでいきましょう!
映画『ノッティングヒルの恋人』のセリフに学ぶ日常英語表現
Shall I go and get you a cappucino? You know, ease the pain a bit.(カプチーノでも買って来ましょうか?少しは気が晴れるかも)
赤字を見て落ち込むウイリアムに対して気遣うセリフですが、「go and get」は「取りに行く」の意味で日常的によく使われるフレーズのひとつ。「go get」と略して使う人も多いのですが、どちらでも問題ありません。また、このセリフの中にある「ease the pain」は、直訳すると「痛みを消し去る」です。
I think the man who wrote it has actually been to Turkey, which helps.(著書は実際にトルコに行ってるんだと思う)/ウイリアム
ウイリアムとアナが初めて出会うシーンでのセリフです。「トルコに興味があるなら……」と本を手に取ってアピール。the manから続く関係代名詞whoを使った文章は、試験対策としてだけではなく、日常会話でも使いこなせるようになりたいポイント。
「the man who wrote it(これを書いた人)」のように、主語に説明を加えるときに便利です。映画のセリフを例文として使い、英作文を作って練習してみてくださいね。
It feels like how love should be.(深い愛を感じるわ)/アナ
シャガールの絵を見てアナが言うセリフですが、直訳すると「愛はこうあるべきと感じる」。ここで使われている「should be」は、ネイティブが頻繁に使う表現なのですが、「~すべき/あるべき」以外にもたくさんの表現が出来る言葉なんです。
教科書で習った「should=~すべき」の概念はいったん捨て去りましょう。というのも、shouldは憶測や推量の表現として使われることも多いため。たとえば「It should be Okay」は「OKであるべき」ではなく「OKじゃないかな」程度のニュアンス。便利な言い回しなので、映画の中でもどのようにshouldが使われているかチェックしてみてくださいね!
映画『ノッティングヒルの恋人』ロマンチックな英語表現
ロマンチックな作品には、真似したいおしゃれな言い回しもたくさん!『ノッティングヒルの恋人』では、お気に入りのセリフがある人も多いのではないでしょうか?
You are lovelier this morning than you have ever been(今朝の君は最高にきれいだ)
寝起き姿に幻滅されると言うアナに対してのセリフです。「lovely」を使うところがイギリス英語っぽくて良いですよね!
I’m also just a girl, standing in front of a boy, asking him to love her(私だってひとりの女の子、男の子の前で、愛して欲しいと願ってる)
アナの可愛らしい言葉ですね。
What happens next in your dream?(夢では次にどうなるの?)
こちらもアナのセリフ。偶然再会したときに「夢みたいだ」と言うウイリアムに対しての言葉です。
映画『ノッティングヒルの恋人』プロポーズのセリフで英語学習
『ノッティングヒルの恋人』と言えば、やはりラストの記者会見プロポーズのシーンが最高にロマンチックですよね。あの名シーンのセリフからも、英語表現を学んでいきましょう!
Are there any circumstances in which two of you might be more than just good friends?(2人が友達以上の関係だった可能性は?)/ウイリアム
- circumstances:状況、環境
- might:かもしれない
- in which:関係代名詞
このセリフでの注目ポイントは「in which」の使い方。辞書には「その中に」「それに」といった言葉が載っているのですが、実は日本語にはない表現なんです。というのも、「in which」はあくまでも前後2つの文章をつなぐ関係代名詞だから。
日本語に関係代名詞は存在しません。そのため関係代名詞は無理に訳そうとせず、英語独特のルール(2つの文章をつなぐための言葉が必要)として覚えておきましょう!
I hoped there would be, but no. I’m assured there aren’t.(そうあって欲しかったけど、その可能性はありません。確信して言えます)/アナ
- there would be:~だったら
- assure:保障する、確信する
このセリフで使われている「there would be」は仮定法過去にあたります。「〇〇だったら」「〇〇しただろう」など、一般的な会話でもよく出てきますよね。また、assureはTOEICにも頻出の重要単語ですので、おさえておきたいポイント。
I was just wondering if it turned out that this person….I just wonder whether if Mr. Thacker realized he’d been a daft prick and got down on his knees and begged you to reconsider whether you would, in fact, then reconsider?(ちょっと聞きたいんですが、もしその人……タッカー氏が己の愚かさに気づいて、あなたに跪いてもう一度考え直して欲しいと言ったら、考え直しますか?)/ウイリアム
- turn out:~だと分かる、~の結果になる
- realize:気づく
- daft prick :馬鹿、まぬけ
- beg:頼む
よく使われるのは「turn out」でそのあとに主語から続く文章をつなげて表現します。「turn out to be+形容詞/名詞」の形でも使われるので覚えておきましょう!「daft prick」はイギリス英語のスラングで、かなり汚い部類の言葉なんだとか。
Yes I believe I would.(ええ、必ず考え直します)/アナ
That’s very good news. The readers of Horse & Hound will be absolutely delighted. (良いニュースです。″馬と猟犬″の読者も喜びます)/ウイリアム
How long are you intending to stay here in Britain?(イギリスにはいつまで滞在する予定で?)
Indefinitely.(永遠に)
まとめ
今回は映画『ノッティングヒルの恋人』から、日常会話で使える表現や名シーンのセリフから学べる英語をご紹介しました。イギリス英語ならではの発音にも注目して、映画を楽しんでみてくださいね!