
『塔の上のラプンツェル』は、ディズニー作品の中でも特に初心者さんにおすすめしたい一作!ディズニー好きはもちろんのこと、初めての映画で英語学習としても最適な作品です。
今回は『塔の上のラプンツェル』を使った英語学習方法、そしてセリフから学べる日常会話に役立つ英語表現をご紹介していきます。お決まりの構文や便利な単語などを覚え、どんどんアウトプットしていきましょう!
『ラプンツェル』はディズニー作品の中でも英語初級者におすすめ!
『ラプンツェル』が特に英語初級者さんにおすすめ出来る理由は、以下のとおり。
- 全体的な英語レベルがやさしい
- リスニングに最適なはっきりゆっくりスピード
- 他のディズニー作品よりも現代の日常生活で使いやすいフレーズが多い
映画で英語を学習するときの基本的な手順は、聞きとり→単語・文法チェック→発話練習ですが、初級者さんはまずは1文~3文程度から始めてみると良いでしょう。
- 聞き取りは字幕なしでノートに書きだす(カタカナOK!)
- 単語は丁寧に分からないもの全て調べる
- 発話はリピート&シャドーイングで徹底的に真似る
この後紹介していく英語表現を参考に、その部分を聞き取れるかどうか?から試してみてくださいね。
『ラプンツェル』英語タイトル(原題)は『Tangled』
『ラプンツェル』の英語タイトルは『Tangled』、糸や髪の毛がほつれている、絡まっている状態を表す言葉です。英語で「I like Rapunzel.」と言ってもまぁ通じますが、作品そのものというより「ラプンツェルのキャラクターが好き」なニュアンスに近くなります。
もし英語でのタイトルが分からない場合には、「I like the story of Rapunzel.(ラプンツェルの話が好き)」というと、「ああ!Tangledね!」と教えてくれるでしょう。
『ラプンツェル』のセリフから学ぶ日常会話で使える英語表現
さて今回は初級者さんに向けて、映画『塔の上のラプンツェル』から、日常会話で使える英語表現をご紹介していきましょう。『ラプンツェル』にはそのまま使えるフレーズや、覚えておくと便利な言い回しがたくさん盛り込まれていますよ!
All she had to do was sing a special song.(彼女は特別な歌を歌いさえすれば良かった)
このセリフでの注目ポイントは「All she had to do was」の部分。「All 〇〇 is~」で、「〇〇は~だけ」の意味になります。有名なビートルズの歌で『All you need is love』がありますが、あれも「あなたに必要なのは愛だけ」と訳せますね。「もうこれだけで良いんだよ!これが全部!」くらいのニュアンスです。
『ラプンツェル』で使われているセリフを「All 〇〇 is~」に当てはめてみましょう。
- 〇〇に入るのが「she had to do(彼女がすべきこと)」
- ~に入るのが「sing a special song(特別な歌を歌う)」
この2つをis の過去形wasでつなげ、「彼女は特別な歌を歌いさえすれば良かった」となるんですね。日常生活でも、結構使える言い回しですよ!
I’m just teasing.(からかっただけだよ)
こちらはそのまま丸ごと覚えて使えるフレーズです。「tease」には「からかう」「いじる」等の意味があり、日本語同様にいじめの具体的内容を説明するときにも使いますので、悪い意味にもなりえます。
また、「焦らす」や「思わせぶりな態度を取る」といった意味で使われることも。クロスワードなど脳を焦らしながら刺激を与える脳トレは「brain-teaser」と呼ばれます。
Stop taking everything so seriously.(すべてを真に受けるのはやめなさいよ)
「Stop」には2つの使い方、「Stop + to ~(~するために止まる)」「Stop ~ ing(~することを辞める)」があります。前者は何かをするために止まる、後者は今やっていること・起きていることを辞める意味。
例文②I stopped to answer the phone.(電話に出るために止まったんだ)
Don’t ever ask to leave this tower again.(二度とこの塔を出て良いか聞かないで)
I brought back parsnips. I’m going to make hazelnut soup for dinner.(バースニップを持ち帰ったよ。夕食にヘーゼルナッツスープを作る)
このセリフで使われている「brought back(現在形ではbring back)」も、とても便利なフレーズです!
- 思い出させる
- 持ち帰る
- 戻す、返す
- 連れ戻す
などの意味があり、ネイティブも日常的によく使っています。『ラプンツェル』では、物理的な「持ち帰る」の意味で使われていましたが、たとえば「It brings back memories(記憶を思い出させる)」つまり「懐かしい」の意味にも。映画や音楽を聴いて懐かしむときに便利な言葉ですね。
I know you’re not strong enough to handle yourself out there.(あっちの世界でやっていけるほどあなたは強くないわ)
少し長い文章と出会ったときには、単語を調べた上で前から順番に訳していくと慣れるのが早いです。
そしてこの文章には構文「〇〇enough to~:~するのに十分〇〇」が使われているのがポイント。〇〇の部分には形容詞や副詞、~には動詞の原形を入れてto不定詞の形に作ります。『ラプンツェル』のセリフに当てはめると……
- 〇〇の部分にstrong
- ~の部分にhandle
つなげると、ここだけなら「strong enough to handle(対処するのに十分強い)」になりますね。また「handle」も、対処する・運営する・管理する・操作する……など、さまざまな意味で使えるので覚えておくと便利ですよ!
『ラプンツェル』のセリフなら、「to handle yourself(あなた自身を対処するために)」と直訳でき、「自分自身をコントロールしてやっていく」のニュアンスが近いのではないでしょうか。
まとめ
英語学習を楽しく続けるコツは、理解することです。「わかった」「聞き取れた」をひとつずつ増やしていくと、自然と英語力はアップしていきます。
焦らずゆっくりと、試していってくださいね!