映画『ホーム・アローン』名言に学ぶ英語表現

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1990年公開の映画『ホーム・アローン(Home Alone)』は、クリス・コロンバス監督、主演はマコーレー・カルキン。
クリスマスに一人で家に取り残された少年ケビンが、ドジな泥棒を相手に奮闘するコメディ。家族愛とユーモアが詰まった名作で、毎年のクリスマスシーズンに欠かせない映画です。

この作品では、子どものシンプルな英語大人たちのリアルな口語表現の両方を楽しめるのが学習の魅力。今回は両方の視点からセリフをピックアップしてみました。

① “Keep the change, ya filthy animal.”
(おつりはいらねぇよ、この汚ねぇ野郎。)

ケビンが偽のギャング映画を流して泥棒を追い払う名台詞。

keep the change:「おつりは取っとけ」=チップ文化でよく使うフレーズ。
filthy animal:「汚らしい奴」というスラング。

短くパンチのある言葉で、今もクリスマスの定番フレーズとして知られています。

② “Guys, I’m eating junk and watching rubbish! You better come out and stop me!”
(やあみんな!ジャンクフード食べて、くだらないテレビ見てるよ!止めに来てみろよ!)

ケビンが一人で家を満喫しているシーン。子どもらしい英語がそのまま楽しめます。ケビンらしい“ちょっと大人に反抗する感じ”が出ていますね。

junk:「ジャンクフード、不健康なもの」。
rubbish:「くだらないもの」。イギリス英語ではゴミの意味も。
you better …:「〜したほうがいいぞ」という口語表現。You’d better … の省略形。

③ “Look what you did, you little jerk.”
(見てみろよ、ガキのしわざだ。)

これはケビンの伯父フランクが、家族の集まりでケビンに怒鳴るシーンのセリフ。家族の中でのリアルな言い合いが垣間見える、日常的で生々しい口語表現です。

・Look what you did:「ほら、お前がやったことを見ろ」という非難表現。責任を追及するときの決まり文句。
例:Look what you’ve done!(ほら、お前がしでかしたことを見ろ!)
・jerk:日常会話で「嫌なやつ」「バカ」と軽く悪口を言う時によく使う。強すぎない罵り表現。

字幕の訳し方の妙

・“Keep the change, ya filthy animal.” → 「おつりはいらねぇ、この汚ねえ野郎」
・“Look what you did, you little jerk.” → 「見ろ、このガキのしわざだ」

どちらも直訳に近いですが、日本語字幕は口調を強めてニュアンスを伝えているのが特徴。特に jerk の訳し方は「ガキ」とすることで、日本語でもリアルな雰囲気を出しています。

まとめ

『ホーム・アローン』は、家族向けコメディとして楽しく観られるだけでなく、日常英語+子どもらしいシンプルな表現がたくさん学べる映画です。

英語学習の観点では 初級〜中級者向け
・ケビンの短いセリフは覚えやすく実用的
・泥棒とのやりとりはスラングや口語表現の宝庫
・コメディのリズムに合わせて英語の耳を鍛えられる

ケビンのセリフは「短くてリズミカル」なので、そのままシャドーイングに最適です!

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