映画『ミーン・ガールズ』で若者英語&スラングを学ぶ

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2004年公開の映画『ミーン・ガールズ(Mean Girls)』は、マーク・ウォーターズ監督、脚本はティナ・フェイ。主演はリンジー・ローハン。

アフリカで育った少女ケイディがアメリカの高校に転校し、学園の女王グループ「プラスチックス」に巻き込まれていくコメディ。
独特のユーモアとティーンのリアルな会話表現が人気で、今なおカルト的人気を誇る作品です。

英語学習の観点では、スラングや10代特有の言い回しを学べるのが特徴。ただし実際の会話で使うには注意が必要な表現もあるので、「こんな言葉が若者文化にはあるんだ!」と知識として楽しむのがオススメです。

① “That’s so fetch.”
(超イケてる。)

fetch は本来「取ってくる」という動詞ですが、映画内で「カッコいい」「イケてる」という意味のスラングとして使われています。
*ただし、この使い方は映画のネタとして広まっただけで、現実にはほとんど使われません。いわば「Mean Girls用語」。

② “On Wednesdays we wear pink.”
(水曜日はピンクを着るのよ。)

プラスチックスの「校則」のひとつ。こういうフレーズはSNSでもよくパロディ化されています。
On + 曜日, we … というシンプルな文型ですが、「ルール化された習慣」を表すときに便利です。
例:On Fridays, we eat pizza.(金曜日はピザを食べるんだ。)

③ “You can’t sit with us!”
(あなたは私たちのテーブルに座っちゃダメ!)

友情の分裂を象徴する有名なセリフ。若者文化では「排他的なノリ」を表す一言としてよく引用されます。文法的にはとてもシンプルですが、sit with us が「一緒の仲間でいる」ことの象徴になっているのがポイント。

④ “Get in, loser. We’re going shopping.”
(乗りなさいよ、負け犬。買い物に行くわよ。)

学園の女王(クイーンビー)のレジーナがケイディを誘うセリフ。loser(負け犬)は若者がよく使う侮辱語。文法的にはシンプルなのに、言い方次第で超強烈。
「典型的なハイスクールのクイーンビー」であるレジーナのセリフは、短くてキツい一言が多いので学習にはとても面白いです。

⑤“Why are you so obsessed with me?”
(なんでそんなに私に執着してるの?)

皮肉や嫌味のこもったレジーナのセリフ。

obsessed with …:「〜に夢中」「執着している」。このフレーズは現代でもSNSや日常会話で使われることが多い人気表現です。

英語表現としてのワンポイントアドバイス

スラングは文脈重視! “fetch” のように映画特有の言葉もあるので、実際に使うよりも「理解して楽しむ」姿勢で。
シンプルな文型が多いwe wear pinkyou can’t sit with us のように、短いけれど強いメッセージになる。
・口語的リズムを真似する:ティーンが感情的に言うセリフが強烈に印象に残るので、発音練習に◎。

まとめ

『Mean Girls』は、学園コメディとして笑えるだけでなく、スラングや若者英語を「文化」として学べる映画です。

英語学習の観点では 中級者向け
・文法はシンプルで理解しやすい
・ただしスラングや文化的背景の理解が必要
・聞き取りや発音の練習にもおすすめ

“On Wednesdays we wear pink.” “You can’t sit with us!”等 は、映画を象徴するフレーズであり、若者文化を体験できる一言です。

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