1984年公開の『ストレンジャー・ザン・パラダイス(Stranger Than Paradise)』は、ジム・ジャームッシュ監督の出世作で、モノクロ映像・低予算・シンプルな演出でありながら、映画史に残るインディペンデント作品。カンヌ国際映画祭でカメラドール/新人監督賞を受賞しました。
ストーリーは、ニューヨークに暮らす青年ウィリーのもとにハンガリーから従妹のエヴァが転がり込み、やがて友人エディを加えた3人でアメリカを旅するというもの。大きな事件が起きるわけではなく、淡々とした日常が続くのですが、その「間」や「無意味さ」の中にユーモアと味わいが宿っています。
英語は日常会話中心で、短くてくだけたフレーズが多い のが特徴。難しくはないですが、雰囲気を理解しながら聞くのが面白い映画です。